お待たせしました!!
RENT初日までアップすると言ってたのに、無理でしたアセアセ
怒涛のように稽古とリハーサルが続き、初日開けてからも余裕がなかったものでm(_ _)m RENT も第1週目が終わり、少し自分の中でもペースが掴めてきました。チケットはすでに完売のようですが、当日券及びエンジェルシートぜひチャレンジしてみてください。*\(^o^)/*

さて、トロイラスとクレシダ一問一答、皆さん質問ありがとうございました!
選抜された10問行きましょう!キラキラ


①今回はほとんどが文学座の方でしたが、最初(稽古前)はどのような気持ちでしたか。また、実際に一緒にやられてどのように感じましたか。

A:安定していて心配の必要もない方々の中に囲まれて、緊張というよりは、私なんぞ皆様に比べたら少ない引き出しを、見せびらかしてもどうしようもないので、なんの見栄を張る必要もなく、フラットな状態で挑めました。とにかく大人な方達だらけなので、のびのびとやらせていただけたし、皆様優しかったので、稽古も本番も本当に楽しかったです。”文学座の役者さんたちの中に入っている”という意識はなく、ふとたまに客観的に実感するだけでした。そのくらい、普通に接して頂いたし、同じ気持ちで挑めていたのではと思います。

②シェイクスピアの『問題作』ということで過去の上演回数も少ない中クレシダという女性像を演じられてどのような点を最重要視されましたか?

A:まず、登場人物が男性だらけで、その中の数少ない”女性”という点に重きを置きました。原作英文と見比べて、台詞の言葉の選び方や、どこを抜粋するかも、気にかけ鵜山さんと相談もしました。原作を読んで、なかなか理解しづらい、そして人それぞれイメージを持ってしまう謎のクレシダですので、なるべく、鵜山さんと私が作るクレシダ像を明確に、そしてこのカンパニーでの立ち位置をはっきりさせたかったからです。

③トロクレ自体のテーマが愛などの本源的価値への繰り返される疑問で、トロイラスとクレシダの愛も破局してしまいますが、ソニンさんは愛を貫くような物語と愛が永久ではないとう物語ではどちらが好きですか、また演じるのはどちらが好きですか?

A:愛を貫く物語は役者もやっていて気持ちいいかもしれませんが、後者の方が、お客様には現実的で心に残るかもしれませんね。今回はどちらかというと後者のような作品でしたが(やむを得ない状況)、これまた役者としては面白いチャレンジでした。

④『トロイラスとクレシダ』は、登場人物がみなそれぞれ個性的で(役者さんの力も大きいですが)、本当に素敵で、共感できるところも多かったです。そんな個性的なキャラクターが多かったこの舞台ですが、ソニンさんの一番のお気に入りはどの人物ですか?

A:この作品のキャラクターは、このカンパニーの役者が作り上げた色が強いので、本当に原作のままのイメージとはまた違うかも知れませんが、このカンパニーの役でいうと。。。
ユリシーズが好きですね。結構意地が悪くてトロイラストクレシダが結果ああいう風になってしまったのもユリシーズのせいではないかと思っています。笑
あとトロイラスも好きです。成長していくさまが現実感帯びてて素敵。切ないですけどね。そしてウジウジしていないでクレシダ迎えに行け!って思いますけど。笑
あと若者の中現役で頑張ってるネスターも好き。
あと単純に浅野パリスの淡白で調子の良いところも好き。


⑤大千秋楽でそこにいるけどいない設定のトロイラスに別れを告げる場面で、トロイラス浦井さんをいつもよりじっと見て、パッと顔をあげて去って行かれるところがすごく心に残りました。やはり大千秋楽で、思うところがありましたか?

A:あそこのシーンは、実は、毎回ちょっと変えてたりしてたんです。今日はこういう風な捉え方をしてみようとか、その時に出たもので変えたりもしてました。大千秋楽は、それまで多かった"無理に目を瞑って切り替える"のではなく、トロイラスに対してしっかり向き合ってさよならしてみたかったのです。切なかったです(T T)浦井さんとはしっかり結ばれる役を今度はやりたいですね(笑)


⑥各県産のスイーカを召し上がっておられましたね。新しいスイーツの商品開発でしょうか。それともドレスのサイズを気にしてでしょうか。

A: クレシダのためでもあるけど、その後に控えてたRENTで3年前と同じ衣装を着なくてはいけないので、そのためでもありますね。スイカは消化もいいし、水分補給にもなるし、お腹いっぱいにもなるので、とても助かっていたし、スイカがないと私のダイエットも、心満たしながら結果出せていけなかったと思います。


⑦特に好きなシーンや、印象に残っているシーンはありますか。
もちろん、ご自身のシーンが一番記憶にあるとは思うのですが、ご自身のシーンも含めて「特にこのシーンが・・・」というシーンがあれば、教えてください。

A:クレシダがダイアミディーズ前に迷ったあげくトロイラスに別れを告げるシーン。
トロイラスが最後に手袋を捨てるシーン。
イーニーアスがトロイラスを思ってクレシダと離れなければならない報告係をしぶるシーン。
トロイが負けてきてギリシャ軍が一列並んでアガメムノンが「静かに進軍しろ」というシーン。
クレシダがギリシャ軍のキス攻撃の後半さけようと言葉で応戦しあうシーン。
クレシダがトロイラスと別れなければならないと知った時嘆く、シェイクスピアワード独白シーン。

⑧クレシダさんが登場してからの最初の場面。あの靴をぬぎぬぎする仕草は、クレシダさんの純真無垢さが見れて、その後、周りに翻弄される境遇が映えたと感じながら観劇させて頂きました。あのシーンの演技指導とソニンさんの演技プランはどのようなものだったのでしょうか。お聞かせくださればありがたいです。

A:鵜山さんから本読みのときに言われた言葉があります。クレシダは父親のカルカスが国を裏切ったおかげで、周りから非難の目で見られているところがあり、匿われて生活しているのではないかと。なので、外のものにとても興味があるし、思春期特有の、すべてのものをエネルギーにしようとする状態でいてほしいと。唯一身内で、可愛がってくれている叔父にはしつこくトロイラスのことを吹き込まれてきて、叔父にあまり知られたくないけどとっても気になっているオマセちゃん。実はこのクレシダの置かれている環境がとても大切で、嘆きのシーンでも言っていますが、本当にトロイラスのことが唯一初めて信じて頼れる人だったし、だからこそそれを物理的に失ったクレシダは、ある意味信頼しているだけでは現実はついてこない厳しさも学んだとも思います。それで生きるための術というものに敏感であるクレシダの最後の選択はなんの疑問も持ちません。

⑨大千秋楽の挨拶で、「もっと難しいシェイクスピアをやってみたい」とおっしゃっていましたが、ずばり、やりたい作品、役は何ですか?

A:シェイクスピア作品によく出ている横田栄司さんにはソニンに十二夜のヴァイオラやってほしいと言われました。
今回、シェイクスピア作品は二作品目になりますが、ニューヨーク行った時にシェイクスピアについて色々お話を聞いたり、今回、シェイクスピアの描く女性の役は基本的に嫌に書かれているし難しいと聞いて、またチャレンジしてみたくなりました。鵜山さんにも、合ってるよねと言われましたので(酔っ払っていましたけど笑)機会があれば。
個人的には、このトロイラスとクレシダのパロディ源のようなロミオとジュリエットを同じカンパニーでやってみても、つながりとして面白いのではないかと思っています。単純にジュリエットは年齢的にも厳しいと思っていますが笑、このカンパニーなら成立してしまうのではないかと。とにかく、このカンパニーでまた何かやりたい気持ちは強いです。

⑩衣装がとても可愛かったし、クレシダメイク姿もとってもお似合いでした。よかったら参考にしたいので、クレシダちゃんのメイク教えてください❤︎

A:メイクはですね、カツラつけた役では今回一番薄いかもしれません。幼さを出したかったので。ですがカツラに合うようある程度はしっかりしましたが、薄い風。眉は薄めのライトブラウンで、太めに垂れめに。まつげは、ブラウンの付けまつ毛を左右逆につけているんです。本来目尻にくるものが目頭にくるよう。すると少し垂れ目っぽくなります。あと今回間を埋めるアイラインは一切描いてません。上にぼかすために少し薄めの茶色のラインをいれているだけ。アイシャドウは薄いピンクを眉とまつ毛の間に入れて少し立体感。

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あとはひたすら肌白めに(笑)グラデーションつけるために耳と首も塗るのを忘れず。チークは流行りの二日酔いスタイルです(笑)口は色付きリップだけ。

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アプリ使って、私が決してやらないような、可愛い系顔作ってやったら、よくある可愛い子ちゃんのセルフィみたいになりました。クレシダメイクならでは。

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衣装1。登場シーン、トロイラスと会うシーン。1幕とカーテンコールの衣装。



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衣装2。2幕トロイラスと朝を迎えたシーン。
ごめんなさい髪型が違います。1幕と同じ髪型でこの衣装。


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衣装3。ダイアミディーズと会うところ。
実はこのシーン、最初の頃、全くテイストの違う衣装の予定だったのです。真っ黒の娼婦みたいな格好(笑)そのパターンもあったかもしれません。でも稽古進めていって、相談した結果、こうなりました。時間経過もそこまでたっていないのと描写があまりにもないので、現実性を重視しての選択です(^^)



本当に幸せなひと時でした。ずっと公演していたかった。役的にはスカッと発散する役ではなかったのですが、そういった役所というのも役者としては良い経験になりました。謎な部分が多いキャラクターでもあるので、今回、自分と演出家で芯を通した役作りながらも、実は、人によって違う風に見えるよう仕込んだところもあるのです。そのアプローチもとてもチャレンジだったし、見事に感想もわかれていたので、おもしろかったです。実力と安定の周りに支えられて、思いっきりやらせていただいたこと、ずっと相手役としてやってみたかった浦井健治との念願の再共演。なかなか上演されない作品で、難しいクレシダ役をやらせていただいた運命。いろんなことに本当に恵まれていると感謝しきりの日々でした。ご観劇にいらしてくださった方々、このカンパニーを愛してくださった方々、本当にありがとうございました!!

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琵琶湖での大千秋楽公演を終えた次の日の朝のサンライズの瞬間。なぜか目が覚めて。

写真とったら、左上の雲に、トロイラスとクレシダのプログラム写真に載っている二人の手みたいな影がふたつ。なんか神秘を感じた瞬間だったなぁ。しかもプログラムの写真は向かい合って、触れ合ってるのと離れてるのなんだけど、これは太陽に向かって同じ方向なの。
なんかちょっと報われた感じがして嬉しかった。


ミュージカル「RENT」
公演中~10/8まで東京シアタークリエ
10/16-10/18(ソニンは17日二公演)大阪

ミュージカル「ダンスオブヴァンパイア」
東京11/3-11/30、大阪2016.1/2-1/11、名古屋1/15-1/17

チャヤマクロビとのソニンのコラボパンケーキ
動物性&精製砂糖不使用、コレステロールゼロで、小麦粉使わないグルテンフリー、スーパーフードを使った、ミラクルパンケーキを開発!
10月7日まで、時間限定&数量限定で、日比谷店、新宿店、汐留店で提供中!
http://www.chayam.co.jp