みなさん、ごめんなさい、大変お待たせしました!!
RENTに関する質問をしてくださったなかから、こちらで10問選ばせていただき、もはや"一問一答"ではない勢いで答えます!

それでは


Everyone,
『Which's the stage!?』


Q1:気になっていたのが劇中、お尻を出すところ!あの絶妙な出し具合()私は前からも見えちゃったので、ギリギリすぎて焦りましたが、あれは自分の中でココまで下げると位置は決まってるんですか?絶対大丈夫な位置といいますか。

A:決まっていないです。だってゲネプロで初めて出したもん、みんなの前で。()
衣裳もギリギリまで決まらなかったから、最初のころ、出したはいいものの、しまいきれてなかったり。私のモーリーンはスカートだったので、なかなか難しくて、時間かかるから焦っていつも勢いでやっちゃっているんです。途中、演出家助手に『出しすぎ』とダメ出しされ、とうとう共演者には『ほんと前気をつけて』って心配されてた。お客さまに不快な気分にならないようなラインは気にしてました。それだけ。

Q2:俳優として演じる、ではなく、RENTの時代にニューヨーカーとして生きていたら、RENT登場人物のどのひとに一番魅力を感じていたとおもいますか?

A:エンジェルかな。あ、マークにもひかれてるかも。直感。

Q3:モーリーンとして舞台に立っている時、前回演じたミミはやはり気になります。モーリーンとミミはあまり絡みがないけれど、ソニンちゃんが両方を演じていることもあるのかラスト、ミミを運んでくるシーンなんてソニンモーリーンだからこその見えない絆がみえるようでグッときました。

A:モーリーンとして舞台に立っているときは、まったく気になりません。
ただ、OutTonightGoodbye Loveを楽屋でモニター通して聞いているときは、すごく変な気分でした。

Q4:刈り上げヘアが凄くかっこよかったんですが、ここで質問なんですが、今回の役を演じるにあたって、刈り上げヘアにした理由は何ですか?次にやってみたい髪型はありますか?

A:とにかく、今回モーリーンをやるにあたって、ありのままの自分であることに重きをおきました。なので、髪も、色は地毛で、髪型はなんなら坊主がよかったのです。ただ、坊主はサスガに、男にも魅力的に見えなくてはいけないところを考えるとちょっと違うなと思ったときに、サイド刈り上げの画像に出会いピンときて演出家のAndyと衣裳のAngelaに聞いたら大賛成でした。そして、元彼マーク役の賀来賢人に『女の子の短いのどう思う?』ときいたら『おれ、好き』とのことだったので、きめました。

Q5:衣装についてはどのように決まったんですか?前回はキャスト毎に違って、今回は同じだったので、すごく気になりました。あと、ラバースーツは着るのが大変でしたか?

A:まず、衣裳のアンジェラが来日するまえに我々キャストの私服画像を送り、そのキャストに合ったものを選考してくれたようです。基本、今回の新演出版のOff Broadwayカンパニーの衣裳がベースです。ただ、実際着てみて合わないことが多く、本当にギリギリまで決まらなかったものも多かったです。アンジェラはオリジナルから参加しているので、役のこともとても理解しているので、最後までみんなにとって一番のベストを考えて諦めず対応してくれた。ただ、ラバースーツは暑かった!()あれ、サウナースーツ状態です!(^^;)着るときベビーパウダーはたかないとあがらない。でも、あの衣裳の、髪が刈り上げなのに、胸やお尻がピッタピタでもろ女なギャップが好きだった。スカートも然り。

Q6:今回の舞台本番中での最大のピンチは?あったら教えていただきたいです()

A:パフォーマンスはほんと色んなハプニングがあったなぁ。ペダルぶっ飛んで下に落ちるわ、ベニースタンド倒れて下に落ちるわ、鎖手袋きれるわ、ハシゴ段数間違えてジャンプしておしり着地するわ、カウベルずっと縦向いてるわ。。。
あ、ある公演、その日私のマイクの調子が最大に悪くって、ラストシーンで、ハンドマイクスタッフに渡されたときは本当に焦った。クライマックスだから、共演者が気づいて冷めさせてはいけないと、とっさに、衣裳の下の胸にはさんでマフラーでかくして歌ったっけ。
ラストシーンといえば、ハシゴのぼって助けを呼ぶところ、セットの配置違いで、ハシゴがちょっとしか出てなくて登れなかったこともあった。あと、これもラスト。ロフトにのぼるとき、踏み外して派手にこけてカドに弁慶うったことも。ははは、いっぱいあるよ。

Q7:公演中や私生活で落ち込んだり気持ちがだれてきた時、どのように気持ちを切り替えましたか?

A:自然シャワーをあびるようにしていたよ。休みの日は公園に行ったり、本番日は劇場入りまえ、東京日比谷公園をウォーキングしながら森林浴とか。時間あるときはそこでパフォーマンス練習してリアル体験したり(笑)

Q8:ソニンちゃんからみた客席は、なにが、どんなものが見えましたか?感情や目に見えないものも含め、景色を教えてほしいです!

A:モーリーンとしてお客さんの前に顔合わせするのが、パフォーマンスのシーンから。といっても、あの上からお客さんの顔の表情などはほぼ見えません。でもあのシーンはお客さんとコミュニケーションとってなんぼなので、とにかく、音、空気、エネルギー、自分の6感をフルに稼働させて見てました。だから、さいしょに『ムー』言って下さったお客様の位置わかるんです。笑いや咳払いも顔は見えなくてもわかります。どういう風に見てるかも全部感じていました。だから、OTMだけですんごい汗が出るんです(^^;)今回は今までにない珍しいかたちでお客様とのセッションを体験できてすごく良い経験になりました。

Q9:今回モーリーン役をするにあたって、食事で気をつけたり、体作りをしたのでしょうか?

A:好きに食べてました。本当は少ししぼろうかなと思っていたのですが、どうも減量とかする気が全然わかなくてねー。多分役のせいだと思うの。食べたいなら食べる、好きなものは好き、ありのままの自分を認めてあげる。一応表現者として最低限は気をつけていましたけどね、体調や体力面で。筋トレはまぁ普通。ヒップアップはやりました!(^^)へへへ

Q10:モーリーンのパフォーマンスについて。演出家のAndyとは、どのような話合いであのパフォーマンスは出来上がったのですか?

A:まず、Andyがくる前に歌稽古の時点で、なんとなく私の頭の中にビジョンはあって、実は牛のひづめのポーズも最初からやってたんですよ()ひづめ手は私のなかで裏ストーリーがあってね(^^*)(キャストからは『ねーねー気になってたんだけど、その手なに?』って聞かれてた)で、Andyがきてペダルのタイミングやモニターに映る映像の説明があって、はい、じゃあ小道具使ってやってみてってすぐやらせれて、いっぱいいっぱいになりながらっやったのを覚えてる。それ以降、今の面白かったからそれマストで、とか、ここはこういう風にしてみれば?とかちょっとずつ形成していき、そして、このパフォーマンスの意図などの深い部分も話し合ったりもしましたが、基本何をどこまでどういう風に解釈するかなどは自分次第でした。私はOverthe moonノートというものを作って、モーリーンと同じように1からこのパフォーマンスを作る作業をし、とにかく一言一句、モーリーンが選んだ理由、表現している意味などを追求しました。モーリーンと同じようにNYUのパフォーマンス学科に通った方のパフォーマンスの本も読みましたよ。とにかく、2年前わたしはミミだった時、このモーリーンのパフォーマンス見て『私には絶対できない!難しいわぁ』と感じてたくらいですから、自分が納得いくまでできる限りのことはやりたかった。ま、練習しすぎで、よくAndyに『Go home!』って怒られていましたけど(^^:)


RENT大千秋楽がおわって10日がたちますね。
もっとたったような気がする。
今回前回に比べて短かったのもありますが、ほんとにあっという間で、ここ10日間、色んなこと思い出すのだけれど、なんか夢の中の話のようで、稽古期間ふくめ約4ヶ月間が一瞬のように感じる。
今回、もうオーディションのときから面白いことが起き、結果前回と違う役にチャレンジすることの大変さ面白さ、そして自分自身の変化をみて、とっても楽しかった。そして、今回はなんともいっても人との出逢いが繋がりが私の人生に様々な影響をもたらし、前回で欠落したものが今回によって埋められたような気分なのです。

だけど、今回の幕が開けたとき感じたこととかわらず、
ただただ、この作品に参加できたことが、誇り。ただただ、感謝。
Thank you Jonathan Larson.
Thank all of RENT Family.

わたしは、このRENTを最後に
RENTの舞台・New Yorkにこれから発ちます!

劇場に足をお運びご観劇してくださった皆様、応援して下さった皆様
本当にありがとうございました!!!


RENT2012 Maureen Sonim.