ニシノさんには
贈り物を選ぶ才があった。
わたしにも
ニシノさんは一度だけ
プレゼントをくれたことがある。
小さな銀の鈴だった。
手に持って揺すると
りん
と澄んだ音がした。
これからはいつも
身につけていて。
笑いながら
ニシノさんは言った。
夏美さんが
どこにいるか
すぐにわかるから。
わかったら
どうするの。
わたしは
聞いたのだったか。
わかったら
逃げるの?
猫に鈴をつけようとした
ねずみみたいに。
違うよ。
夏美さんを
つかまえるんだよ。
逃げないように。
いつも居所が
わかるように。
僕から
のがれられないように。
ニシノさんの言葉に
わたしはうすく
あかくなった。
WORD BY
HIROMI KAWAKAMI
『パフェ-』
贈り物を選ぶ才があった。
わたしにも
ニシノさんは一度だけ
プレゼントをくれたことがある。
小さな銀の鈴だった。
手に持って揺すると
りん
と澄んだ音がした。
これからはいつも
身につけていて。
笑いながら
ニシノさんは言った。
夏美さんが
どこにいるか
すぐにわかるから。
わかったら
どうするの。
わたしは
聞いたのだったか。
わかったら
逃げるの?
猫に鈴をつけようとした
ねずみみたいに。
違うよ。
夏美さんを
つかまえるんだよ。
逃げないように。
いつも居所が
わかるように。
僕から
のがれられないように。
ニシノさんの言葉に
わたしはうすく
あかくなった。
WORD BY
HIROMI KAWAKAMI
『パフェ-』
