「リブセンス<生きる意味>」 | ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

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人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。


ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-リブセンス


革新的な「成功報酬型」「採用祝い金」を導入したアルバイト情報サイト「ジョブセンス」を柱に、学生時代の創業から7年目にして東証1部上場を果たした、リブセンス社長の村上太一氏の素顔に迫った書籍です。

その成功要因の一つが、「幸せから生まれる幸せ」という経営理念に基づいて、全ての経営判断、事業・サービス展開がされてきていること。

それは、「応募課金から採用課金へのビジネスモデル変更や祝い金の考え方」や、「ベンチャーキャピタルの申し出を断る」、「値引きしない」、「効果シミュレーション資料は作らない」、「問い合わせはメールでの即対応を心掛ける」、「システムやSEOは1度も外注したことがなく、エンジニア採用による良い商品づくりに軸足」など、随所に現れています。社員の約半分がエンジニアというのは驚きです。

また、リブセンスに追随して、その後100社を超える競合が「成果報酬型」のアルバイトサイトに参入してきしたが、それをどう退けたのか、についても語られています。それは、①先行者優位 と、②圧倒的なノウハウ蓄積。急成長や世の中の注目に甘んじず、既存のクライアント(企業)の悩みや声に耳を傾け、フォローし、サービスクオリティの向上に注力してきた同社を後発で追いぬくことは、今後もそう簡単なことではないと感じさせられました。

「(売上や利益とかではなく)サイトを良くしていくことが楽しかった

という、村上氏の言葉がとても印象的です。

その為に、同社らしい人材の評価軸として、「仕組みが作れるかどうか」というものがあります。全ての社員がこういったビジネス的思考や関心を持って仕事に取り組むことで、頑張った分だけ結果として跳ね返ってくる体制が築けるとのこと。社員に身近なところからビジネスについて考える癖をつけてもらうために、社長自ら日頃チェックしているRSSで収集した情報や、新たに導入したサイト機能、社員との1問1答などを社内メルマガ内でアウトプットし、新たな視点の持ち方を提供しているのだそうです。そのメルマガ、ぜひ1度拝見したいものです。

人材・求人関連業界として、とても学ばさせられることが多い企業です。