北欧の魅力の1つに建築があります。
荷物が重くなりすぎて断念しましたが、「北欧建築」ガイドブックという分厚い書籍があるくらい、特徴的な建築物が多かったように思います。
まずはストックホルム市立図書館。様々な雑誌やWebで採りあげられているので、ピンとくる方も多いかもしれません。グンナール・アスプルンドによる設計で1928年の竣工。すぐ傍に天文台があるのですが、外観はそっくりで、まさか図書館だとは分かりません。中は写真の通り、円筒型の書庫が3段構造になっていて、絶景です。本そのものがアート。外側にはカフェや中古ブックフェア、サービス窓口、自習机などが囲んでいます。近くに大学のキャンパスもあり、自習机は専門書を片手にノートPCで勉強する学生だちでほぼ満席。こんな図書館なら毎日通いたいですね。
続いては、ヘルシンキ市内にあるテンペリアウキオ教会。1869年スオマライネン兄弟によって設計された岩をくりぬいて建築されたユニークな構造。(とあるブログによればダイナマイトを使って岩を掘り進めたとか・・。)外観だと岩場に少しだけドーム状のものが出ているだけで、中に壮大な空間があることには気づきません。(入口を見つけるのに一苦労)
岩をくり抜いていることから、別名ロックチャーチ。音響にも工夫がほどこされているようで、コンサート等も開かれているとか。軽井沢で気に入っている、内村鑑三による「石の教会」に雰囲気が似ている気がしました。
他にも、フィンランドを代表する陶磁器メーカー、アラビア社工場(イッタラなど有名ブランドを擁する)や、ストックホルム中央駅前広場など、目を引く建築が多かったのも印象的です。
(台湾メーカーHTC社のフィンランド拠点) (ストックホルム中央駅前広場)
(3棟の最上階のコンテナ風部分がつながるらしい!)
建築の「ケ」の字も知らない僕でもその凄さに感動を覚えましたので、建築好きな方はぜひ足を運んでみてください。(つづく)