今日の自社主催のエンジニア向け転職イベント内の講演でも採り上げられた、「メラビアンの法則」。
人の第一印象は初対面で会って3~5秒で決まり、そのほとんどを「視覚情報」から得ている。
その内訳は、
①「見た目/表情/しぐさ/視線等」の資格情報が55%
②「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%
③「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%
つまり、その人の見た目やしぐさ、間合い、シチュエーションといった「雰囲気」が印象を大きく左右し、話している内容は「第一印象」にはさほど関係ないのだ、ということです。以前、「人は見た目が9割」といったようなタイトルの書籍が話題になり売れましたが、この法則とおそらくは関係しているのでしょう。
さて、ここで「第一印象」ではなく、「内容が相手にどれくらいしっかり伝わるのか」という観点で考えてみると、どうでしょうか。
その人のことを周囲は知っているので、③の「何を言っているのか」の存在感が大きく増してきます。また、②に該当するであろう、話す「タイミング、場面」も僕はとても大事になってくると思います。せっかくもっともな内容なのに、タイミング、場面を誤ると相手に全く響かず、「なぜ今さら?」「それはこのタイミングでなくても・・・」と目を丸くされてもったいないことになってしまいます。「空気が読めない」人の典型例ですね。
ところで、「人は頭の中で考えていることの80%しかアウトプットできない」という実験結果があるといいます。準備を適当にして人々の前で話をしたらさあ大変!緊張もあって動揺し、だんだん「自分でも何を言っているのかわからない」という状況に陥ったことはありませんか?(きっと誰にでもありますよね・・・)
僕は何でも小難しく考えてしまうという悪いクセがあるので、しっかりと準備をしないと、話も要領をえず長いだけでまとまらず、「結局何が言いたかったんだっけ?」と思うように伝わらなかった、という苦い経験を過去多くしているので、最近では5、6人の少人数、場合によっては相手が1人だったとしても、「こういう言い方なら誤解なく伝わるだろうか」などと、事前に話す内容をまとめ、実際に一言一句まで独り言のようにブツブツ言いながらイメトレしたうえで臨むようにしています。
準備をすると、思考の整理ができ、緊張もしないので、ここでいう80点くらいの内容では相手に「伝える」ことができているようになってきました。
もちろん簡単ではないですが、①②③とも、練習をしたり、勉強すればある程度身につくのだと思います。
むしろ難しいのは「●●さんが言うことならきっと正しいだろう」「●●さんがそこまで言うならやってみるか」という周囲からの信頼を得ることだと思います。これは1週間、1ヶ月やそこらでできるものではありません。答えは1つ、「行動」です。日々の「行動」の積み重ねで信頼を勝ち取るしかありません。
一丁前に偉そうなことを書きながら、準備不足でブログを書き始めたため、だんだん自分が何を言っているのかわからない状況に陥ってきてしまったので、「行動」をするときに僕が気をつけていることを近々ブログで紹介したいと思います。