パーキンソンの法則と集中力 | ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

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人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

先日の日経新聞の記事、「集中力を高めるコツ」について。
集中力を上げるには、

●しっかりと目的や目標を設定する
●達成したらご褒美
●作業時間を区切る
●1日の中で集中力に緩急をつける(ずっと集中力MAXはきつい)
●運動をして体を活性化、リフレッシュ
●適度な休息とリラックス

が必要という内容なのですが、3番目の「作業時間を区切る」に関連して出てきたのが、
「パーキンソンの法則」です。

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(Wikipediaより)

英国の歴史学者パーキンソンが英国の官僚制を研究し、帝国が縮小していたにもかかわらず、職員の数が増加するなど、組織の仕事量が変わらなかったり減っているにもかかわらず、人員が増えている様を見て提唱した法則だそうです。これは個人でも言えることだと、記事では解説されていました。

「明日まででいいよ」 → 「2日あるぞ」
「今週中によろしく」 → 「1週間あるからじっくりやろう」
「月内までに完成させて」 → 「(そんな時間かからないけど…)まずは色々調べてみよう」

上司から仕事を頼まれた時、こんな経験ありませんか?僕はしょっちゅうあります。
人間は弱い生き物なので、短い時間でそれなりの完成度で仕上げられる仕事を、
期限を設定されてしまうと、目一杯使ってああでもない、こうでもないしてしまうのです。

もちろん、時間を沢山かけるというよりは、ギリギリ(尻に火がつく)までやらない!
という意識も働きますが、これはパーキンソンの法則には含まれないのでしょうか…。
僕は入れてしまっていいのではと強く思います。


以前の上司に、「君は全ての仕事について丁寧すぎる、だからパンク状態なんじゃないか。任せたいことなんて山ほどあるんだから、100%を目指さず、もっと早く70%で提出しなさい。どんどん片づけていかないと!」と散々言われていましたが、重なるものがあります。

パーキンソンの法則には、第二法則というものもあって、
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
とあります。痛いところをついてきますね・・・。お金が入ったらそれだけ使っちゃうというやつです。

また、これから派生したパーキンソンの凡俗法則では、
「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」とあります。

ある会議において、本来は非常に重要なはずの議題が、専門知識が必要で複雑な事柄であるため、一部の専門家以外には理解ができず、「着々と」会議が進むのに対して、次に出てきた「会社に自転車置き場を設置すべきか」という議題においては、屋根の素材をトタン製かアスベスト製にするか、など些細な話題の議論が中心となって意見が飛び交い、そもそも自転車置き場が必要かという本質的な議論が起こらない。

会議が進み、「コーヒー豆の購入」という参加者全員に身近な話題になると、さらに議論は白熱し、時間を浪費してしまう…。といった具合に、参加者が自分のアイデアを加えた発言をすることなどにより存在を示したがる、という傾向を皮肉っぽく表現しています。

あるある。しちゃってるしちゃってる。これも非常に納得です。

まとめると、
限られた時間を有効活用するために、今、自分や組織にとって何が重要で、
何にどれくらいのパワーをかけるべきなのかという判断力と、
自分をコントロールする力が求められているんだと思います。

これからは、会社の部署で週2回更新を掲げているブログ更新も、
毎週日曜深夜ということのないように、早めに着手するようにします。