LGBTとは→ L:レズビアン、G:ゲイ、B:バイセクシュアル、T:トランスジェンダーの頭文字をとって性的少数者を総称する言い方。
僕は完全に初耳だったのですが(世間的にはどうなのでしょうか)、欧米を皮切りになんと日本国内でも様々な業界の大手企業を中心にビジネスとして急速に注目しているマーケットなのだそう。その市場規模たるや、アメリカ77兆円、イギリス7兆円、日本6.6兆円(推計)!とのこと。(日本国内の規模で比べると、酒類市場:6兆円、化粧品市場:2.3兆円、オタク市場:0.3兆円というところからもその規模の大きさがわかります)

今回のGQでは「LGBTを制するものが不況を制す!」と銘打って、彼ら彼女らの所得、消費傾向などの特徴を分析・可視化するだけにとどまらず、具体的にこのマーケットに進出している名だたる企業の顔ぶれ、プロモーション活動を紹介。おそらく日本よりもダイバーシティがずっと進んでいる欧米企業ならまだしも、(米国)トヨタ自動車、東芝、スバル、ソフトバンクモバイルもキャンペーンやプロモーション活動を展開しているなんて意外や意外。
グローバルでは様々な企業がダイバーシティ・性差別反対活動・運動に取り組んでいます。
例えば↓のような企業によるLGBT向け企業広告が誌面で紹介されていました。
(Web上で探しましたが残念ながらどれも見つからず。どれもさすがと思わせるクリエイティビティのある作品です)
・アメリカン航空
・ゴールドマンサックス
・マイクロソフト
・スバル
・Google
・シティバンク
・エイチ・アイ・エス
・コカ・コーラ
・デル
・東芝
・ペリエ
・マスターカード
・KPMG
そしてKPMGやデルは商品ではなく、人材募集広告にも用いています。
また、~ビジネス誌「フォーチュン」の企業ランキング「フォーチュン500」に名を連ねる企業の3分の1以上がLGBT向けのマーケティングに熱心である~ という調査結果もあるそうです。
ちなみにソフトバンクモバイルも性差別に関する勉強会への積極的な参加や、「全ての人に平等で公平なサービスを提供したい」という精神のもと、各地で開催されるLGBTイベントに参加しています。そして同姓同士での「家族割」も認めています。

このPANTONEの広告がレインボーカラーというのもうなずけますね。
とても大切で注目されつつあるけれどまだメディアに大きく取り上げられていないテーマをイチ早く世に送り出すこのセンス、GQさすがです。