バスケ、野球、テニス・・・
あらゆるスポーツ競技で「フォロースルー」が大事だとコーチや学校の先生から注意されたものです。
確かにバスケのシュートを打ったあとの手首の返り具合、バットでボールを打ち返した後のスイングの軌道、どれをとってもプロの選手のそれはとにかく美しいものです。
ただ、冷静に考えてみるとボールが自分の手やバットから離れた瞬間、すでに「後の祭り」なのでは?つまりどう美しいフォームをして余韻にひたろうが、ジタバタしようが、シュートやスイング自体が駄目なら、ボールは悲しくも明後日の方向に飛んでいってしまうのではないのでしょうか。
しかし、驚くべきことに、最近の脳科学の研究によると、そうでもないようなのです。ボールを打つための動作を始めようとする0.5秒も前から脳の運動領野は活動をスタート。つまりぼくらがバットにボールを当てたり、バスケのシュートを放つよりも前に、なんと脳は動き始めているのです!
ということは、綺麗な(無駄のない)フォロースルーをしようという意思も実際の動きよりも前に脳が命令を下していて、それが正確であるほど、ボールの飛ぶ方向に影響を与える可能性があるということらしいのです。
なんだか「にわとりが先か、たまごが先か」に似た(?)考えれば考えるほど、よくわからなくなってくるお話ですが、日経新聞のコラムでこの驚くべき現象について記事が載っていたので、紹介してみました。
もし「フォロースルー」に顔の表情も含まれるとすると、バスケのシュートを放った後に「入った!」という自信に満ちた表情をすれば、もしかすると決まる確率があがったりするのでは?というズルイ考えが頭をよぎったりしています。その意味でもイメトレは大事なのでしょう