『聴いてもらってナンボ』 | プチ有名人のススメ。

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インディーズバンドをはじめ、才能あるクリエィターがまずはプチ有名人になるにはどぉしたものかブログ。

 お笑いは「笑ってもらって(ウケてもらって)ナンボ」という、スポーツ同様シンプルなジャンルかもしれません。「貨幣」も「誰でも受け取ってくれる」からおカネとして成り立ちます。

「貨幣」がない時代にはきっと物品交換の時代があったことでしょう。
お互いの交換条件が合わない限り物品交換は成立しません。

自分の「音楽」を何かと交換する場合、「聴いてもらって」そして「何某感動してもらったら」テラ銭をもらえるかもしれません。「あっちへ行け!騒音だ!」といわれるかもしれません。

音楽というものはとても嗜好性が強く、聴く人によって感じ方も様々です。
聴くひとの体調によっても感じ方がかわります。
あるいみココロのサプリメントと捉えていいかもしれません。

音楽を作る人にとって「金銭的大成功」のまえに「誰かに聴いてもらえてて感動してもらえる」ことは音楽家冥利につきることではないでしょうか。
店先にCDが流通していても誰も買ってくれないとしたら、お金にならなくても誰かのiPodでヘビーローテーションしていることの方がうれしいのではないでしょうか。

音楽を作る人のなかには「オレ天才!」「誰か早く認めて金だしてくれよ!」という考え方のひとも見受けられます。

たとえば「手作りパン屋さん」を開店したとしましょう。開店したくらいでお客さんは来てくれるのでしょうか?
しかも店舗の家賃など経費を支払ったあとに自分が食べていけるだけの収入を得るのは大変なことです。

「きみは素晴らしい!全てをバックアップするからパンだけをつくっていてくれ」といってくれる投資家がお店にやってくるのは極めて稀なこと。といいますかほぼありえません。

パン屋を開店するには店舗をかりたり場合によってはひとを雇ったりとなにかとお金が必要だったり許可も必要です。そう易々とできることではありません。あるていどの「敷居」があります。

近頃、割と簡単に「CDをつくる」ことはできます。「敷居」がかなり低くなりました。
そんななかで「インディーズ」という言葉がもてはやされていますが、「CDを買う人」にしてみれば何を買えばいいのか全くわかりません。

もしあなたが「CD屋さん」だとします。何冊かある「今月のリリース」のなかから、あなたのCDを「仕入れる」理由は何でしょうか?そんなことは誰かがやってくれるわけで「良い音楽」をつくってりゃなんとかなるのでしょうか。

最近ではケータイなどネットを通じての「音楽配信」も始まりました。プレス代がかからない分さらに「敷居」がさがります。

いきなり「オレの曲100円」といって買ってもらうにはよっぽどの「買って聴かねばならぬ殺し文句」が手前に必要です。少なくとも味見のための試聴は必要です。

仮に自分のサイトをつくったとします。星の数ほどあるサイトの中から自分のサイトを覗いてもらう確率。そしてわざわざ試聴してもらう確率。それだけでも大変なことです。
ようやく試聴してもらって「いまいちかな」とおもわれたら、もうそこまでです。

そうなると欲しくなってくるのは「自分を紹介してくれるサイト」などできるだけ人の集まるメディアですね。
とはいえ今、テレビの人気番組に出ることが出来たとして「多くの人に支持してもらえる」準備は完璧ですか?

(つづく....)