安定と不安定[No.322] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ

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高校の頃、不安、不満で一杯で、こういうことって、今後少しづつ蓄積される多くの経験を通じて整理され、いつか綺麗さっぱりなくなり安定に繋がる、多分それが大人になるということだ、そんなふうに考えていたことを記憶している。長きに渡るわずかな雫の滴りの継続によって圧巻な景色が紡ぎ出される鍾乳洞のように。

 

確かに50歳を間近に控えた今の自分は高校の時に比べたら随分と不安、不満は軽くなった気がするし安定に達したのかな?と思うこともある。多くの不可解なことに対して、解決に向けて躍起になり過ぎることなく、放っておいたり、諦めたりしながら、しなやかに穏やかにやり過ごす、そんな素敵なテクニックを使うことも出来るようになったので。

 

でも時には強い不安、不満に襲われることがある。ブルーハーツのボーカルが、大人になったったところでムカつくものはムカつく、それでいい、だからロックを聴けばいい、そんなことを言っていた。本当にそうだと思う。

 

一方で、強い不安、不満が強烈なエネルギーになることがある。スポ根漫画で表現されるハングリーな状態だ。与えられている人、強固なグループに属し守られている人、そんな羨ましすぎる人に負けるわけがない、といった意味不明なやる気。不安、不満に乏しい状態で人は、なかなか本気になれない。

 

そのような感覚を再現させるために、辛い時に聴いた音楽、失われてしまった人々の思い、思い出の詰まった場所、そんなことに改めて触れ、まだまだ出来ることは少なくない、そんな気分が奮い立たされる。

 

チャンスはこれからなストーンズ

 

不安、不満の強い期間が長くなり過ぎては下手すると心身の調子を崩し意欲的になれない。その一方、不安、不満が弱過ぎては、どうにかしないと!に乏しく、これもまた意欲的になれない。つまり、ほどよい不安、不満のバランスが肝要だ。今の自分の状態がどちらに振れているのか?正しく把握し、スライド式のコントロールスイッチを真ん中に保っていたい。