読書はつまみ食いのように〜可及的速やかに[No.165] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
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何年か前に僕の大好きな大前研一さんの著書で読書はもっと不まじめでいい、読みたいとこだけ読めばいい、みたいなことが書かれていて、深くこころに残ることになった。


僕は本は頭から尻尾まで順々に読まなければいけないと思っていたけど、誰かが年間に800冊読んだって話を聞かされて一体、頭の中どうなってるんだろ?僕は読むの遅いのかな?頭の回転が遅すぎるのかな?って軽く落ち込みつつ、丁寧に読みすぎてるのかな?とも感じていた。

最近、随分と本を読む機会が多くて、必ずしも必要なこと、感動することって全体的に平たく書かれているわけではなくて、部分、部分に点在していることが多いって実感するる中で、大前さんの言葉を思い出し、必要でなさそうなところは、どんどん飛ばす、これでいいんだ!って思うようになった。

正直、お金払って買った本だから、もったいないとか、読み飛ばした部分に重要なことがあるんじゃないか?とか思いもあった。でもスピード的には2倍以上にはなった。多少捨ててしまうことはあったとしても、費用(時間)対効果って観点では素敵すぎる!が僕の感想だ。

年をとるに従ってお金よりも時間により価値を感じるようになったから。そういった考えは若い人にも一考の価値があると思う。

勿論、本の種類によって、例えば純文学みたいな想像を働かせ、行間を味わう本には絶対に向かない。金閣寺とかに適用したら夢の中に筋肉隆々の三島由紀夫が出てきて「そんなで分かったような顔されたら困るんだ」とか言われて、うなされそうだ。

コンサルタントの大石哲之さんはターゲットを絞って時間ができた分、読んだ時間と同じくらい考えないといけないと書いている。 衝撃的だったのが、例えば電車の中で本を読んでいたとして、乗り換えで中断され歩いている間に、まだまだ読み終わる前の情報が不十分な状態で、本の結論の仮説をたてる訓練すると、効果絶大だってことを書いていたことだ。

仕事も人生も圧倒的な情報不足の中、多分こうじゃないかな?って仮説立てて、やってみることで、全てのパターンを試す膨大なムダを回避している。仮説の精度が高いほど、試行する回数は少なくて済むから、短い時間で大きな成果を得ることができる。不足があるからこそ他社(者)との差別化ができるし、不足を埋める効率性、つまり仮説の精度の高さが強み、チャンスになる。


マシンガンのように執着なく多くの女性にアタックする人、ゴルゴのように800メートル離れたターゲットに対して気温、風向き、気圧などを考慮の上、渾身の一発を放つ人、どちらも素敵だ。できればパラパラとページをめくり、全体を把握した上で、慎重にターゲットを特定するようになると「こんなはずじゃなかった」みたいなことは緩和されると思う、読書も恋人選びも。恋のつまみ食いの代償は極めて大きいから。

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