ノーベル賞の中村さんに見る怒りの効用[No.159] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
ーーーーーーーーーーーー
皆さんもご存知のとおり先日、ノーベル物理学賞が発表され 青色LEDの中村さんが受賞した。その中村さんはモチベーションを高める方法は?との問いに対して

怒りだ。それがすべてのモチベーションを生み出すと思っている。

と答えている。 ノーベル賞という権威を盾に自分を正当化するわけではないけど、その中村さんの言葉は怒りにたいして迷いを感じていた僕に「今のままでいいんだ、今のままで」って改めて思わせてくれた。

迷いとは何かというと、何を怒っているんだ?強引に感謝、感謝で片付けとけばいいじゃないか?もう過ぎ去ったことじゃないか?チョッキンって過去はハサミで切って捨ててしまえばいいとか。でもその一方で怒りはエネルギーになるし、上手く付き合っていけるんじゃないか?そういった怒り、葛藤から生み出されることもある、だから必要なんだって思いも併せ持っている。

今日は疲れたな、もう寝ようかなって時に、もう一人の自分からオマエの怒りはそんなもんか?そんなじゃ自分の正しさの証明なんかできないぞ、本当の本気の自分を見せてやれ!って怒られる。


僕は中学の頃、スターローンのロッキーが好きだった。自分の不甲斐なさ、他者の傲慢、境遇の悪さ、への怒りをエネルギーに「コノヤロウ」で敵に、環境に、なにより自分に勝つ、素敵すぎる。今でも、あのテーマ曲を聞くとこみ上げてしまう。

また怒りを上手く表現することも大切だ。周りに適度なマウンティング(※)をするためにも。僕はかつて明らかな嫌がらせに対してヘラヘラしていた。というか、それ以外の対応を知らなかった。「凄く失礼です。おかしいでしょ?だって・・・」ってことを言葉、態度で表すべきだった。一度、弱いと判断されると、とことんつけこんでくる弱い人には妙に強くなる汚い人もいなくはないから。そんな人にはマウンティングは欠かせない。子供の頃にそういう人が近くにいなかったので対応が遅れてしまった。

※マウンティングとは大辞林によると動物社会における順序確認の行為で,一方は優位を誇示し他方は無抵抗を示して,攻撃を抑止したり社会的関係を調停したりする。例えば犬が相手の背中に乗って俺、強いからな!って知らしめる行為である。

素敵なこと、人と出会って感動すると、こうしたい、なりたいって憧れて、その裏返しで現状にたいする怒りが湧いてくるのは当たり前のことだと思う。弱虫な自分に、都合ばっかの人に、偏狭な環境に、たいして。本気になればなるほど怒りを感じるものだ。無理やりキレイ事で押し殺したところで大人しく引っ込んでるものでもない。怒りだって立派な感情だ。それを燃やして前に前に!でいいと思う。

怒りがヒシヒシと伝わってくるbloodthirsty butchers

10年くらい前の特許裁判の報道ではお金への執着みたいなこと言っておいて、中村さんがノーベル賞とったらスゲーって手のひら返す調子の良い報道に、僕はそんなもんだと思いつつ幾分の怒りを感じる。効率性といったらそれまでだけど。

何かお感じになられましたら押してくれると嬉しいです!前に進むエネルギーになりますので。
ブログランキング・にほんブログ村へ