ハロー効果〜偏見によって歪んだ現実[No.105] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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ハロー効果とは部分的な際立った長(短)所によって全体も優れている(劣っている)って思われてしまうような勘違いのこと。一事が万事。

例えば現役時のリーディングヒッターがきっと名監督になるだろうと思われてしまったりする。また口下手な人は仕事のパフォーマンスも低いだろうと思われてしまったりする。

僕はハロー効果みたいなことが大嫌いだ。一時の失敗を、いつまでも引きづられ何かある度にそれを蒸し返され「だからオマエは・・・なんだ」みたいなことを言う人がいる。まるでキャンディキャンディのニールとイライザみたいに。人は成長するし多様な面を持ち合わせているというのに。

そんなハロー効果であるが実体験に基づいて振り返ってみると、実にいい加減な事が多い。

例えば何かしらの欠点によって評価が低いと言われている人と仕事してみると全然ダメじゃないじゃんってことがある。接し方を変えることで妙にうまくからめるようになったり、そもそも偏見によってチョットしたクセが誇張されていただけに過ぎなかったり。

逆に凄いって言われていた人が実際はうーん・・・なこともある。弁が立ち、周囲からの信頼も厚いっていうような人が、いざピンチになると妙にオドオドしたり責任逃れに終始したりと残念に思ったことがある。張りぼてだったんだって。

Like a Rolling Stone(うわべに惑わされてはいけないってことを歌ったBob Dylanのナンバー)

かつて大前研一さんは有能なリーダは自分にない才能をもった部下の苦言に耳を傾ける一方、無能なリーダは当たり障りのないイエスマンで周囲を固めると言っていた。きっと後者のようなリーダはイエスマンの些細な長所を誇張し、異なる意見を持った人の些細な短所を誇張することにより自分にとっての楽園を作りあげるんだろう。新興宗教のような単調な世界を。

ほんの小さな特徴により全体を判断されてしまうのって非常に残念なことだ。こういったことが行き過ぎると減点主義みたいなことで、お行儀の良い人ばかりの発展に乏しい状況になってしまう。閉塞感。それを良しとする羊の群れみたいな集団もあるかもしれないけれど。いっそのこと、こういったことを逆手に取って良い意味で裏切ることで自分を上手くアピールできたら面白いとも思う。事前と実際のイメージが異なるほどに強烈なインパクトとなり人の心に深く入り込む事ができるから。

我が家の2歳の次男は長男と比べると、おっとりとした顔立ちをしている。だからノンビリした優しい性格なんだろうとずっと思っていた。ところが最近、傲慢さが際立ってきている。平気で愛犬を足蹴りしたりする。北斗の拳のウィグル獄長のように。やはりハロー効果に惑わされてはいけない。

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