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少し前のことになるけど小学校1年になる子供のマラソン大会を見学に行った時のことである。
1位の子は涼しい顔して颯爽と走り抜けていた。一方、大きく引き離されていた2位以降の子たちは、必死に、それこそ死にそうな顔で走っている子が多かった。
圧倒的な才能は時として残酷なもんだ。
そんな子供たちの姿をみながら自分の人生を考えてみた。僕はクールにトップをひた走る孤高のトップランナーである、というのは全くのウソで、それとは程遠いタイプである。それこそ死にそうな顔しながらトップの背中を追いかけている。走るのが苦手な上に、時としてコース間違えて変に遠回りしてしまったり、ライバルに足掛けられて転んだり。
少し前までは先頭を走るスマートな人に羨望というか嫉妬を強く感じていた。ただ今は自分のできることをマイペースで走っていけばいんじゃないかって思っていてトップランナーがそれ程、羨ましくなくなってきた(一時的にジリジリすることもないわけではないけど、あくまでも一時的なことだ)。
ただ、そういったスマートな人達に努力とか誠実さでは負けたくないって思っている。努力のための努力ではなく、自分がこれだ!って選んだリスクを伴った努力を地道に繰り返す。そういった泥臭さが僕の強みなんじゃないかって自分を鼓舞しながらノロノロ走っている。
短期的に結果が伴わなくても、統計的に正しいことを繰り返し行えば中長期的には必ず報われる。(引用:競争優位で勝つ統計学)
この言葉を思う度にワクワクした気持ちが僕を前に前に押し進める。子供のマラソンと違い人生のレースはとてつもなく長く、多くの試みを試みる機会が残されている。
亀の歩みはうさぎより早い、かも。
死ぬまでにうさぎを追い越せたらいいな。うさぎさん、おやすみなさい。
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