政冷経熱〜したたかに[No.98] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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少し前に中国との関係で使われていた言葉。政治的にはいがみあっている一方、貿易などの強い結びつきを通して経済的な面で繁栄を享受しあうこと。

経済および軍事の両面で影響力を増す中国との互恵関係の成否が今後の日本の行方を大きく左右すると言われているけど、現状は尖閣諸島の領土問題、首相の靖国参拝への批判、中国のADIZ(防空識別圏)の設定による緊張と決して友好的な関係とは言いがたい。

そんな状況において、もっと日本は中国の文化的な素晴らしさに目を向け敬意を表したほうが良いと思っている。日本よりも遥かに長い栄枯盛衰の歴史をバックグランドに持つ中国の重厚な思想には学ぶべきことが多い。僕は史記(司馬遷)孫子の兵法(孫武)故郷(魯迅)が大好きで、仕事や生き方のヒントを多くもらっている。戦争責任への謝罪とかなると人それぞれ考え方が違って難しい部分もあると思うけど、相手の良さを素直に認めて褒めることに抵抗のある人は少ないし、褒められる側は気持ち良い。そういったことで憎しみが少しでも緩和されたら素敵だ。短所ばかり執拗に目の行くつまらない人よりも、長所に興味を持とうとする人の方が断然、魅力的だし、他と調和できる。

さらに価値観の違いとか過去のしがらみのある人たちと少しでも利益を分かち合える機会があるのであれば貪欲に協力しあうって大切なことだ。実利が友情を育むってこともある。幕末の薩長同盟みたいに(※)。

僕は器が小さいので、ちょっとした行き違いで協力関係を続けられなかったことがある。そういった僕のつまらないメンツのため家族に随分と迷惑をかけてしまったことがある。

もっと、したたかにいかないと。国(家)益を守るためにも。真に愛すべき人、憎むべき人って、そう多くはないから。

※)幕末期において薩摩藩と長州藩は倒幕という同じ目的を持ちながらも過去のしがらみによって一つになれない。でも各々では幕府に歯が立たない。そんな中で薩摩藩は米、長州は武器を欲しがっていた。それを坂本龍馬らの仲介で融通・補完しあうことで信頼できる関係をつくり、共通目的である倒幕を両藩の協力のもとに成し遂げた。

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