ランカウイ島でスパを体験
アクティブ派の夫と息子がプールやビーチで泳いでいる間に、私はホテル併設のスパでゆっくりと過ごした。
Chavana Spa(チャバナ・スパ)は本館から離れた静かな場所にある。私たちのコテージからは目と鼻の先。他にすることもないので二度も行ってしまった。
いろいろなメニューの中から私が受けたのは、80分コースのSpa Sampler(スパ・サンプラー)。バリニーズ・マッサージに加えて、好みでフェイシャルまたはフットマッサージのどちらかを選べる。疲れを癒したかった私はフットマッサージを選択した。
マッサージを受ける前にジンジャー・ティーをサービスされた。パンフレットの右側の写真がそうだ。キューッと冷たいジンジャー・ティーは生姜の苦味とほどよい甘味が混ざり合って、とても美味しかった。飲み終わる頃には体の血行が良くなったような感じがした。
それから、別棟にあるマッサージ・ルームに案内された。まず、4種類のマッサージ・オイルを見せられ、それぞれの効能を聞く。その中から一つを選んでマッサージが開始。私はリラクゼーション効果の高いラヴェンダーにした。決して痛くない、でも心地よい刺激がたまらない。凝りに凝った体がしだいに弛緩していくのが自分でもわかる。
すっかりリラックスしたところで、フットマッサージが始まった。が、痛い! 痛すぎる!! メニューにはたしか痛みのない穏やかなマサージと書いてあったのに、話が違う。これではいわゆる足ツボマッサージと変わらないではないか。
すると、マッサージをしてくれている女性が声をかけてきた。
「ここに痛みがあるのはバックサイドに問題があります」
と言いながら、足裏のある場所をグッと押した。そう、そのとおり。私は腰痛持ちである。
さらに彼女は別のところを押して、
「ここは血液やリンパの流れに問題があります」
とのコメント。えっ、そうなの? 循環器にトラブル? だから私はいつも肩やら背中やらが凝っているのね。
そういえば、足裏全体ではなく、何箇所かのツボを押される時だけ痛みがある。すっかり納得した私……。
痛みを我慢しただけのことはあった。マッサージの後の体の軽いことといったら! このマッサージを受けるだけでもランカウイを訪れる価値があるだろう。