夫が、「MAYちゃんは、もうほんとにエホバの証人じゃないんだね」って言うんです。


「いやいや私は10年以上前に排斥されてんだから、その時からエホバの証人じゃなかったでしょ?」って私が言ったら、「考え方がもう全然エホバの証人じゃないってことね。」って言われました。


先月の長老や母や姉とのやりとりなどについて、夫に黙ってこそこそやるのは夫の不安を煽るだけなので、大体のことは話してるのですが、その時に夫に言われた言葉なんです。


夫は、私がバリバリのJWだった頃から知ってますし、その頃に自分でたくさんJWについて調べてますし、排斥される前には母や兄と話したこともありますし、結婚してからも、一人で家にいる時にJWが奉仕で訪問してきたら話を聞いて討論しちゃうような人です。

だから、JWの考え方、思考回路みたいなものはかなり理解していて、それを本気で信じている人を否定はしないけど、この人たちとわかり合うことはたぶん不可能だということも、私以上に理解している気がします。

 

そして、今の私がほんとにJWの考え方じゃなくなったという指摘は、逆を言えば、排斥されてからも長いことJWの考え方や思考回路が抜けていなかったということなんですよね。指摘されるまで気づきませんでしたけど。




先日母とLINEした中で、

「私は忌避されて、家族を含めたJWに長年自分の思っていることを話す機会が与えられてこなかったから、話す機会があるならいくらでも話したいことがある」

って言ったら、

「家族とは接触できなかったけど、集会に来ればいつでも長老と話す機会は持てたでしょ。機会が与えられなかったというのは言い訳だ。」

って返されました。


その時に気づいたんですけど、私にとって、「話す機会がなかった」というより、「自分が思ってることを話してもいいと思えなかった」が正しい表現だなって。


たとえ、長老とコンタクトをとって話す機会が持てたとしても、たとえ、家族からの忌避がこれほど厳しくなくて話す機会があったとしても、私は何かを恐れてネガティブな気持ちや率直な疑問を話すことなんてたぶん長年できませんでした。

それは、JWの中で子供の頃から生きてきて染み付いてる感覚なので、簡単には変えられないものです。


それがここ半年くらいの私、JWと話せる機会が巡ってきたら、ここぞとばかりに思ってること言えちゃってるんですよね。

まぁ家族に対しては、傷つけたくないという気持ちが時々邪魔しますけど、それでもこれまで絶対言えなかったことをたくさん言いました。

自分の感覚が変わったということなんでしょうね。



これが、夫の言ってる、「ほんとにエホバの証人じゃなくなった」ということなんだろうな、という気がしてます。



家族には、言い足りないうちにまたシャットダウンされましたけど、言いたいことある程度言って、向こうの言いたいこともある程度聞いて、あぁやっぱりわかり合うことは無理なんだな、家族と私の関係は、親子兄弟の関係よりJWと排斥者の関係が優先されるんだな、っていうのを改めて感じたら、なんかもういいかなっていう気持ちになってます。

私が言ったことが少しは響いて何か考えてくれてると信じながら、これまで通りこちらができる愛は示しながら過ごしていこうと思ってます。


古い写真や卒業アルバムをゲットできたことと、家族や近い親族が病気したとか亡くなったとか、何か大きな変化があった時には必ず連絡することは約束してもらったので、それだけでも良かったんじゃないでしょうかね。



そして、先日私が排斥されて丸12年の日だったのですが、12年で初めてこの日を忘れていました。

排斥された時に、この苦しさ悔しさを忘れたくないと思ってこの日を胸に刻んだんですけど、それを忘れてました。

それだけ私にとってその傷が癒えてきて、そんなこと考えてる暇がないくらい他に大切なものがたくさんできたということなんだと思います。



だから…もういいかな。


2世として生きてきたJWの過去については自分の中で納得して既に処理できていましたけど、排斥後のことについては自分の気持ちをどう収めたらいいかわからずにずっと過ごしていました。

でも、12年ぶりに家族にある程度自分の率直な思いを話したことで、今の自分にできることはしたかなっていう気持ちになって、あとの決定は家族に委ねるという意味で、手放そうという気持ちになれているような気がします。


自分を形作ってる基盤は間違いなくJWですし、受けた傷も完全には癒えることはないので、どうやってもすっきりすることはないんですけど、うまく手放そうとしている私は

「完全燃焼」

ということでいいのかな。




JWの問題を手放したら私はブログに書くことなくなるので、たぶん発信はかなり減るorしなくなります。これまで読んで共感してくださったり感情移入してくださって、嬉しかったです。

ちなみに普通の主婦として母としての私は、趣味の写真と共にインスタに投稿してますので、個人的に仲良くしてくださる方はそちらにお気軽にどうぞニコニコ

皆さんのブログはちゃんと読みますので、今後もよろしくお願いします花