成都市中心の天府広場を過ぎたあたりからやっと
バスは速度を上げ本来の運行速度になったようです
しかし時計の針を見ると 既に11時15分を指しています
早く着いてくれと心の中で手を合わせながら窓の外を眺めていると
成都東駅の大きな看板がビルの間だから見えてきました
時間は11時40分を少し回っています
やっぱり地下鉄工事のせいでバスはいつもより時間がかかっていたのです
私は急いでバスを降り、手荷物のX線検査機を通り、行列の隙間をくぐり抜け
出発フロアのエスカレータに乗って
改札口に駆けつけました
しかし
改札口は締まっていて通してくれません
時間は11時50分になっています
切符を見せて急いでいることを知らせたのですが、
係りの人は首を横に振って笑顔で何か言うばかりで通してくれません
気持ちが焦っているせいか、私には彼が何を言っているのかわかりません
兎に角急いでいるのだと切符を見せ続けているうちに
その人が繰り返し左手方向を指し示しているのに気づきました
時間を見ると出発の11時53分になっています
腕時計を指差して「発車しちゃうよ!」と叫ぶと
彼もゆっくりした口調で「既に発車したはずです」と言っています
こんな状況でなんでニコニコできるんだと少し腹が立っていましたが
この頃になってやっと私の為にゆっくり・はっきり発音してくれているのだと
気づくことができるようになりました
ジタバタしたところで、もうすでに汽車は出てしまったのです
③につづく




