「きらきらひかる」
わたしが好んで作品を読む作家さんのひとり、
江國香織氏。
江國さんの描く世界は、女性ならすきというひとが多いんじゃないでしょうか。
独特の世界感、独特の言葉遣い。
江國さんのひらがなや漢字の使い方が、とってもすきです。
同じことばでも、ひらがなと漢字の表現で、伝わり方が全然違う。
そんなことを気付かせてくれたのが、江國さんでした。
江國さんの作品を今までかなり読んできましたが、
そのきっかけとなった作品が、
「きらきらひかる」です。
- きらきらひかる (新潮文庫)/江國 香織
- ¥420
- Amazon.co.jp
もう何度読んだかなぁ。
それもわからないほど。
決して共感できるわけではないんですが、
ただなんとなくすき。
ただなんとなく惹かれる。
そんな作品です。
アル中の妻・笑子に、ホモの夫・睦月、夫の彼氏・紺。
その微妙で絶妙な三角関係。
みんな決してありきたりじゃない。
だから共感なんて出来ません(笑)
でも、この3人の日々の生活がなんだか面白くって。
わたしは潔癖症でどこまでも優しい睦月がすきです。
作中に出てくるわたしのすきな表現。
「どうしていつもこうなのだろう。
睦月はやさしい。
そしてそれはときどきとても苦しい。」
「私は、世の中というのはまったくよくできていない、と思った。
都会の空にこそ星が必要で、睦月のような人にこそ女が必要なのに。
私みたいな女じゃなくて、もっとちゃんとした女が。」
「こういう結婚があってもいいはずだ、と思った。
なんにも求めない、なんにも望まない。
なんにもなくさない、なんにもこわくない。」
「このままでいたい、とあんなに願うということは、
笑子だってどこかで感づいているにちがいないのだ。
いつまでもこのままではいられないということに。」
周りから「普通じゃない」と言われながら、
その言葉に反発し、自分達の生活を守ろうとする主人公たちの姿が、
とっても切ないのだけれど、でもただかわいそうなだけじゃなく、
どこか力強さすら感じる彼らに、読んでいて救われます。
”普通”、ってなんでしょうか。
なんだか、周りの”普通”という価値観に、
わたしたちはとらわれ過ぎているように感じます。
普通、こうするべきだ。
普通、こうであるべきだ。
そんなふうに。
自分達がしあわせであれば、それでいいのに。
でも、そういうわけにはいかない現実があって。
だけど、自分達の人生なんだから、自分達のすきに生きていたい。
ラスト、3人はとても爽やかです。
ふっきれた感じなのかな。
わたしも、日々楽しく過ごさなきゃな、と読後思わされます。
周りに振り回されず、自分は自分で、そこは自信を持って。
葛藤があってもいいと思います。
理想と現実のギャップに苦しむことがあってもいいと思います。
それでも、自分の一度きりの人生を、楽しめれば、それでいいと思います。
そんなことを考えさせてくれる、すてきな作品です。
『グッド・バッド・ウィアード』
気になっていたもののなかなか観にいけず、
もう公開が終わると知って急いで観にいった映画、
『グッド・バッド・ウィアード』
(画像はこちら からいただきました)
予告の作りがとってもよくって、かなり期待して行きました。
主演のスター3人をきちんと劇場で観るのも初めてでしたし。
ストーリーはまさに”韓流ウェスタン”。
時は1930年代、ところは日本軍占領下の満州。
1枚の謎の宝の地図をめぐって、
good=良い奴、bad=悪い奴、weird=変な奴、が
追いつ追われつ、ギャングから軍隊まで入り乱れての大乱闘。
汽車から闇市から砂漠まで、ド派手な銃撃戦の数々。
もうとにかく、映画の9割がドンパチです(笑)
常に追われて打たれて逃げて、もう大変。
落ち着く暇なしの129分。
もうめちゃくちゃです(笑)
ストーリーというよりも、キャストがとっても魅力的。
weird”マヌケなコソ泥”のソン・ガンホは、さすがの存在感。
ドジでマヌケなんやけど、こいつ何かあるな?と思わせる役柄を
うまく演じていました。
good”賞金ハンター”のチョン・ウソンはやっぱり男前。
『私の頭の中の消しゴム』でも無口でクールな役でしたが、
今作でも同様。
クールでスマートでした~
そして、びっくりしたのがbad”冷酷なギャングのボス”のイ・ビョンホン!
ちゃんと観たのはじめてなんですけど…
なんですか、この男前度!!
フェロモンむんむんで、むっきむきの肉体美も合わさって、
激しいアクションの合間にうっとりしてしまいました~
( ´∀`)
初の悪役らしいですが、悪い役も似合いますね。
一緒に観にいったダァも、「男前やな!」と感心してました。
あとはスタイリッシュな音楽に、飽きさせない映像。
衣装の数々も素敵だったし、CGなしのアクションにも大満足。
衣装はとにかく可愛かったな~かなり徹底していて。
CGなしというところも、見ごたえありでした。
最近はCG満載の映画が大量ですから。
あと、銃にもかなりこだわったらしいですよ。
みんなそれぞれ持つ銃の種類がちゃんと違います。
ただ、追いつ追われつがずーーーっと続くので、ストーリーに関しては、
若干飽きます(笑)
わたしはストーリーだけでなく、映像や衣装も見ごたえがあったんで、
そこまでですが、ストーリー重視の方には、ちょっと評価が低いかな?
主要3人の基本的なデータはわかりますが、その内面を描いたドラマが薄い。
ので、3人がどういう人物なのか、どういう人生を送ってきたのか、
そのあたりが不明瞭なんで、入り込むことは出来ない感じです。
「実はこいつがこんな人間だった!」みたいなことはありますが、その程度。
まぁ、主要3人は、見てるだけで楽しめたんで良いですが。
いやー、韓国映画、ここまでやっちゃいましたよ。
お隣の日本、これ負けてんとちゃいますか?
アジアでもここまで凝って作っちゃうこの力量は、すごいと思います。
でも、ちょいちょい出てくる日本軍の描写はどうなんでしょう…
舞台が日本占領下の満州、ということで、出てくるのはいいんだけど。
なんだか中途半端やし、それいる?という感じ。
スケールはでかくて、アクションは大満足なんだけど、
そのあたりの内容というかドラマが薄っぺらでした。
あまり何も考えず、頭からっぽにして観るにはいい作品です!
基本、そこまでアクションを観ないわたしですが、
この作品はなんだかオシャレで楽しめました~
( ´∀`)
メインテーマ?の「悲しき願い」もとってもキュート。
わたしはすきでしたね、この作品。
☆4つ。
気になるも何も。
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