偏聴(そんな日本語は無い)する東海地方でオンエアされるOH! MY CHANNEL!なるラジオ番組での出来事で私は決意する。

某大手通信販売企業の売り子が番組のパーソナリティと”その日商品”について掛け合い、最後はフリーダイヤルへと「お早めに!」と促して終幕する、言わばよく有るありふれたコマーシャルコーナーでの出来事だった。

 

ラジオ広告という音声のみで聴衆者の想像力を駆り立て、購買意欲を最大化するかが腕の見せ所である某通信販売会社の売り子。

さてさて今日はどんな商品を?!と、期待に溢れる私は社用車のハンドルを握りしめウインカーを右に出しては赤信号の交差点。

 

売り子は開口一番「昼食に唐揚げ定食を食べてコンディションが悪い」と、まさか電波に乗せてゲップをする事は無いにせよ

コーナー開始の数秒後から言葉に詰まるは、語尾は噛むは。

 

あれあれ、本当にコンディションが悪いのだな、とハンドルを握りしめ傾聴(こちらは確かな日本語である)していると

ほうほう、どうやら今日は大型テレビを販売したいのだと理解に至る。信号が青になる。

 

画質の良さやワールドベースボールクラシックの話題を織り交ぜ、需要を喚起。アクセルを踏みつける。

追い打ちをかけるは下取りの案内での更なるディスカウント!全聴衆者がこれはいいのでは、と受話器を握り始める。

 

コンディションが悪いが緩急と起承転結は、流石のもの。信号が黄色信号に変わり、アクセルから足を放し始める。

リング上のボクサーの如し怒涛の畳みかけでノックアウト?!と思いきや、小話で小休止をし始めて冷静さを持たせる所は計算か。

 

「テレビ離れが」なども言われて久しく、現代社会において市民権を得た"サブスク"なる横文字のサービス利用者に向けたメッセージを発し始めた・・・その後だ!

 

「このTVのリモコンにはサブスクサービスのボタンが付いていて!

YouTubeやネットフリックス・・・に『アメーバティー・・・・・あッ!』」と言い直す。

 

その瞬間に私はameba blogで尊大愚行論への寄稿(奇行?)を始めることを決意したのである。

再び信号は青になり、パーソナリティはフリーダイヤルの番号を述べた。