ども、よしわ村長です
今回は、青岳(あおだけ)の山麓にある
船岩(ふないわ)と記念林です

船の形をした天然岩です

ここに限らず、山頂近くは、長年に渡り雨で山が削られ、岩の下は削られない現象が起こるため、大きな岩がゴロゴロしてるというのは普通と言えば普通なんですが…(^_^;)

コッチ側が船尾っぽい

船尾から船先を見たら、船っぽいのがよく分かります

二俣瀬地区まちづくりサークルが、木製の史跡記念碑を建てており、ここまでの登山道も定期的に整備しているそうです

「善和地区の境界をめぐる200年間の山争論終結を記念して、船岩を中心とする約600㎡に植樹。井関、佐山、東岐波、西岐波、二俣瀬の5ヵ村共有の記念林とした」と書かれています
阿知須町史(藤村忠明著1976)によると↓

記念林を植樹したのは、大正5年(1916)とあります
で、「その後樹木は順調に成長し、昭和23年(1948)青岳一帯の山火事の際にも幸いにして難を逃れ、美しい記念林となった。しかし今回筆者の史跡調査の結果、美しい記念林はいつの間にか消失していることを発見した」とあります

船岩記念林平面図(拡大)
私も現地で調査しましたが、松林はありましたが、とても樹齢が100年あるとは思えません!ちと小さい(^_^;)
やはり、記念林は消失したのでしょう!
また、記念植樹が何本で、木の種類は何なのか?全く記録が残っていません(^_^;)
せめて、何の木か分かれば探しようのあるものを…残念です
また、「土地立木共に宇部市当局によって昭和33年(1958)6月19日民間へ売却されていたことが判明した」とも書かれており、私も調べてみました
地番は、大字善和字青岳210-6
固定資産台帳の詳細を取り寄せてみました↓

面積644㎡なので、ここで間違いありません
が、5ヵ村の共有林のはず?(宇部市有地ではなく)なのに、今は個人の私有地となっています
藤村忠明の記述通りでしたが、記念林はともかく、船岩の土地は個人(善和の人)によって現状のまま管理されている状態で、登山道を含め、二俣瀬まちづくりサークルが定期的に草刈りをしています
宇部市有地であるよりは安心と考えています
善和区会所有の「二俣瀬村外6ヵ村入会林野整理図」(大正7年頃製作)↓

部分拡大(船岩周辺)
これにも、はっきりと「記念林」と色分け区分して描かれています
藤村忠明の再調査は、本の発行の1976年(昭和51年)の前だと思われます
なので、記念林は、昭和23年から昭和51年の期間中に枯れたか、伐採されたと考えるのが妥当でしょう

法務局より。船岩の西側は法面となっており、大きく削られているのが分かります
大正7年には、船岩の北側に二俣瀬村有地(字青岳210-3)がありまして、コチラも今どうなってるか調べてみました↓

昭和40年に前田産業(宇部市寿町)に所有者変更されています。以前の所有者が書かれていませんが、昭和29年宇部市に合併したのち、二俣瀬村有地は宇部市有地になったと考えて良いでしょう!
ここで、国土地理院の過去航空写真を見てみましょう↓

1988年(昭和63年)
あちゃ〜!
善和の山はほぼ真砂土でして、この土は宇部空港(海上)の埋め立てに使われたと聞いています
昭和40年に宇部市が前田産業に売却、宇部空港滑走路埋め立て用の真砂土を採掘し始め、隣接する記念林も勝手に伐採した可能性が高いと思われます
今は、令和1年に東京都の(株)ひまわりに売却され、太陽光発電が行われています

道からは見えず、地図か航空写真でしか確認出来ないので、ここに太陽光パネルがあることを知っている善和の人は、私を含め少数だと思われます(^_^;)
ということで〜
記念林消失の謎は、
全て解けた(探偵かよ!笑)
最後になりましたが〜
船岩への登山道を紹介しましょう!

二俣瀬まちづくりサークル建立

県道216号(善和阿知須線)沿いの入口標柱
ここから南へ山道を進みます

よく分からん境石

よく分からん地蔵

よく分からん祠とダム?

ダムの向こうに、よく分からん狛犬

ここから尾根筋へ無理やり急な坂を登ります

尾根筋に到着、左に向かいます

船岩到着!ここまで約15分です
付近を散策すると…

日本パルプ境石
阿知須町史によると、青岳にある井関村有地は、昭和34年に日本パルプ(米子市)に売却されていまして、さらに昭和38年宇部興産の子会社宇部不動産に転売。阿知須町側の土地は、ゴルフ場「宇部72カントリークラブ」となりました。宇部市側は前田産業等に転売したと思われます

二俣瀬村境石
二又セってのが可愛い(笑)

井関村境石
コッチは、イセキかい!
↑農機具メーカーではないよ(笑)
昔は、船岩から青岳山頂へ続く道があったらしいのですが、今は宇部72カントリークラブに破壊されゴルフコースとなりました。コースは猪柵で覆われていて完全に遮られていまして、今はコチラから山頂に行くことが出来ません。あと200㍍くらいなのに(^_^;)
実は、青岳山頂も宇部72カントリークラブの所有地となっており、瀬戸原工業団地の裏から無断で尾根筋を突入するしか方法がありません
ということで〜
次回は青岳突入です(笑)
もひとつ、おまけで、
河内大明神の麓にある山本さんちの庭にあるコンクリートの神社(笑)↓

疫神様(えきがみさま)
例の船岩の削った山にあったそうでして…
削られる前に持ち帰ったそうです(笑)
おしまい
じゃ、またね〜