2026年3月20日(金)
映画専門チャンネルのムービープラスで放映を録画しておいて観ました。
1975年の米・英合作の歴史ドラマ映画。スタンリー・キューブリック監督。ライアン・オニール主演。他にマリサ・ベレンソン等出演。一人の男の壮大な人生ドラマ。欧州版「わらしべ長者」のような物語?でも人生の後半は悲惨でした。映画「ある愛の詩」で一世を風靡したライアン・オニールが主演。第48回米アカデミー賞撮影賞、衣装デザイン賞、美術監督賞、編曲賞受賞。
僕の評価は5点満点で3.8です。
作品紹介(映画コムより)
18世紀のアイルランドを舞台に、野心に燃える若者の半生を描いた歴史ロマン。爵位に執着するバリー役は、「ペーパー・ムーン」「ある愛の詩」のライアン・オニール。彼との出会いで人生が大きく変化する伯爵夫人を、モデルから女優に転向したマリサ・ベレンソンが演じる。アカデミー賞作品賞をはじめ7部門にノミネートされ、撮影、衣装デザイン、美術監督、編曲の4部門を受賞。
ストーリー(ウィキペディアより)
第1部
- レドモンド・バリーが如何様にしてバリー・リンドンの暮しと称号をわがものとするに至ったか
18世紀半ば、レドモンド・バリーはアイルランドの農家に生まれた。彼の父親は馬の売買上のトラブルに端を発した決闘で殺害され、未亡人となった彼の母親ベルは若い頃の美貌を覚えていた多くの男たちに求婚されたが拒否し続け、女手一つでバリーを育て上げた。
10代になったバリーは従姉のノラに初恋をしていた。ノラも思わせぶりな態度を取るなどバリーを憎からず思っている。やがて2人は恋仲となる。しかしその後、ノラはイギリス軍のジョン・クイン大尉に恋心を覚えるようになる。クイン大尉は非常に裕福な家の当主で、貧しさから抜け出すためにノラと家族はクイン大尉との結婚を望むようになった。
ある日、嫉妬に燃えたバリーはクイン大佐に決闘を申し込んだ。決闘は1対1でお互い同時に銃を撃つ方式で行われ、バリーの弾が命中しクイン大尉はその場に倒れてしまった。決闘の立会人となったノラの兄弟やイギリス軍のグローガン大尉はクイン大尉の死亡を告げ、バリーは警察の追及から逃れるために村を逃げ出した。ところが、実際にはバリーの銃にはノラの兄弟によって麻弾が装填されていたため、クイン大尉は気絶しただけだった。ノラとクイン大尉の結婚を望む兄弟たちが、バリーを村から追い出すために仕組んだものだった。
バリーは村を出る際に母ベルから旅費として20ギニーのお金を渡されたが、ダブリンへ向かう道で追いはぎにあい一文なしになった。今更家へ帰る訳にもいかず、バリーは途中立ち寄った村でイギリス軍の兵員補充に志願して大陸へ渡り、七年戦争に従軍する。
軍隊の中で頭角をあらわしたバリーはやがてグローガン大尉と再会し、彼の部下となった。しかし戦列歩兵として直後に参加したミンデンの戦いでグローガン大尉は戦死し、大いに悲しんだバリーは軍隊を辞めることを考えるようになった。その後、軍隊による略奪などを目の当たりにしたバリーは脱走を決意。将校の服・身分証・馬を奪って同盟国のプロイセンに渡った。
イギリス軍の将校になりすましたバリーはプロイセンから中立国オランダへ抜けてアイルランドへ帰ろうと考えていた道中、遭遇したプロイセン軍のポツドルフ大尉に職務質問を受ける。バリーはニセの身分証を提示してブレーメンへの使者の任務を遂行中であると言い繕ったが、ブレーメンは正反対の方向だったためにポツドルフ大尉は疑念を抱いた。ブレーメンへの道案内を買って出て同行することになったポツドルフ大尉はやがてバリーとの雑談の中で矛盾を発見し、バリーにプロイセン軍の兵卒になるか逮捕されるかの選択を迫った。バリーは逮捕を恐れてポツドルフ大尉の下で兵卒になることを選択した。
プロイセン軍の軍律はイギリス軍よりも甘く、将校による私刑などが横行しており、バリーは厳しい兵卒生活を送る。2年後、バリーは戦地でポツドルフ大尉を救出した功績により、今度は身分を隠してプロイセン警察でスパイとして働くことになった。バリーの任務の対象となったのが、スパイ嫌疑をかけられていたギャンブラーのシュバリエ・ド・バリバリであった。
シュバリエの召使いとして潜入しようとしたバリーだが、シュバリエが同郷人だとあらかじめ知らされていたバリーは2年間も帰国がかなわず異国で無理矢理使役されている心細さからプロイセン警察を裏切り、シュバリエの相棒として二重スパイをこなすようになる。やがてシュバリエが国外追放になるとバリーはシュバリエの策でプロイセンからの脱出に成功し、彼と共にヨーロッパ各国の社交界でイカサマ賭博で荒稼ぎする。
そんな中、バリーは病弱なチャールズ・リンドン卿の若い妻レディー・リンドン(ファーストネーム:ホノリア、爵位:リンドン「女」伯爵、兼イングランドのブリンドン「女」子爵、兼アイルランド王国のキャスル・リンドン「女」男爵。リンドン卿の従妹)に出会い、彼女を籠絡する。
第2部
- バリー・リンドンの身にふりかかりし不幸と災難の数々
バリーの企み通りチャールズ・リンドン卿はまもなく病死し、バリーはレディー・リンドンと結婚してバリー・リンドンを名乗るようになる。
1年後、バリーとレディー・リンドンの間に子供が生まれる。バリーは、ブライアンと名付けられたその子供を溺愛するが、家庭をまったく顧みないバリーの放蕩な生活に、レディー・リンドンと前夫リンドン卿との子であるブリンドン子爵との間に亀裂が入りはじめていた。
そんなある時、バリーは共に暮らすようになっていた母ベルから、もしレディー・リンドンが先に死んでしまったら財産は全てブリンドンのものとなり、爵位を持たないバリーは路頭に迷うことになると忠告される。それを聞いて危機感を覚えたバリーは爵位を授かるために有力貴族らを招待して盛大なパーティーを開いたり、高価な絵画をさらに法外な価格で気前よく買い取るなど、各方面に惜しみなく財産を投じ始めた。
バリーの際限の無い浪費にリンドン家の財産はたちまち食いつぶされ、レディー・リンドンは増え続ける借用書へのサインを続ける日々を送る羽目になる。そんな母とリンドン家の将来を憂いたブリンドンはバリーを憎み、亀裂は修復しがたいものとなっていった。
やがてブリンドンの挑発に乗ったバリーが公衆の面前でブリンドンを殴りつけるという事件が起き、それは大きな騒ぎになりバリーの社交界での評判は地に落ち、爵位を授かる望みも断たれてしまう。追い打ちをかけるようにブライアンが馬の事故で亡くなり、絶望したバリーは酒におぼれ、レディー・リンドンは精神を病んで服毒自殺まで図るが、幸い少量だったので未遂に終わる。
バリーとレディー・リンドンが廃人となってしまったため、リンドン家の家計はバリーの母ベルが取り仕切るようになった。ベルは苦しい家計をやりくりするために、長くレディー・リンドンに仕え、亡くなったブライアンの家庭教師などもしていたラント牧師に解雇を言い渡した。ラント牧師は抵抗するもベルは聞く耳を持たず、憤慨したラント牧師は城を出ていたブリンドンを頼ってリンドン家の惨状を訴えた。話を聞いたブリンドンは自らリンドン家を建て直す決心をし、バリーに決闘を申し込む。
決闘は1対1で交互に銃を撃ち合う方式で行われ、バリーは左足を切断する大怪我を負って城から離れた町で療養生活を送るようになる。すぐにベルも看病のためにバリーの元を訪れ、空になった城をブリンドンが掌握。ブリンドンは毎年500ギニーの年金と引き替えにイギリスを去って二度と戻らないことをバリーに求めた。この条件に承諾しなければ逮捕されるのは確実で、バリーはやむなく同意してベルと共にイギリスを去って行った。
その後彼は落ちぶれた賭博師として生きたとも言われているが、どのような末路を辿ったかは定かではない。
注:「女」伯爵:countess,「女」子爵:viscountess,「女」男爵:baroness