増山実「波の上のキネマ」読了 | ソンブーンのブログ

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2026年3月16日(月)

 

一人の男の紆余曲折のある壮大な人生のドラマ作品でした。この作者は本当に凄い「ストーリーテラー」だと思いました。

 

2018年8月、集英社発行。419ページ。

 

作品紹介

尼崎に祖父が創業した小さな映画館「波の上キネマ」を継ぐ安室俊介は、あるきっかけで祖父の前半生に興味を持ち、南へ向かう。
祖父は脱出不可能な絶海の島で苛酷な労働を強いられていたが、そこにはジャングルの中に映画館があったという。
祖父はなぜその島に行ったのか。
なぜ密林に映画館があったのか。
運命に抗う祖父が見たものは……。
壮大なスケールで描く驚嘆と希望の長編小説。

 

作品紹介(集英社のサイトより)

尼崎の小さな映画館を父から引き継いだ安室俊介は、不動産業者から、閉館と買収の話をたびたび持ちかけられていた。座席数100余りの小さな映画館は、戦後間もない時期に祖父が始めたが、収益を上げることは年々難しくなっている。新聞記者からの取材に、まだ正式には何も決めていないと俊介は話したが、新聞には「年内に閉館する見通し」との記事が出てしまう。記事の反響は大きく、マスコミからの取材が殺到した。
そんなある日、創業者である祖父の名前を出した問い合わせが入る。電話の主は台湾に住む男で、彼の祖父が俊介の祖父と知り合いだったという。映画館の歴史を調べようとしていた俊介は、男から驚くべき事実を告げられる。尼崎に生まれた祖父は若い頃、ある場所で強制的に働かされていた。祖父たちがいた場所は、当時、脱出不可能と言われ、その密林の中には映画館があったというのだ。祖父の前半生を何も知らなかった俊介は、その話に驚いた。
なぜ祖父はその場所に行ったのか。どのようにそこから脱出し、なぜ映画館を始めたのか。
創業者である祖父の若かりし日々を追って、俊介はその場所に向かう。
歴史のうねりと個人の生が紡ぎだす、感動と興奮の長編小説。