坂上泉「渚の蛍火」読了 | ソンブーンのブログ

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2025年6月13日(木)

 

2019年にデビューしたまだ新人の作家ですが、本作品を読んで、完成度の高さに驚きました。間違いなくこれから活躍される作家に成長していくものと思います。読み終わって、読書の楽しみを実感できました。

 

作品の舞台は沖縄です。主人公は石垣島出身の警察官ですが、沖縄の中でも差別があることを初めて知りました。沖縄が米国統治時代を経て日本に返還される微妙なタイミングという時代設定も作品の深みに一役買っています。沖縄の複雑で悲しい歴史に触れたような気がしました。

 

2022年4月、双葉社発行。305ページ。

 

作品紹介(双葉社のサイトより)

1972年春。本土復帰を控えた沖縄では、それまで使用されていたドル札を円に交換する必要があるため、島中の現金を回収していた。そんな最中、現金輸送車が襲われ100万ドル(当時のレートで3億円以上)が奪われてしまう。本土復帰の直前であり、高度な外交問題に発展する恐れがあるため、琉球政府および琉球警察上層部は日米両政府に秘匿したまま、極秘裏に事件を解決するよう指示をする。任務をうけた真栄田太一警部補は、様々な葛藤を抱えながら事件解決に挑むが……昭和史ミステリーの新鋭が描くノンストップサスペンス。