朝井まかて「類」読了 | ソンブーンのブログ

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2024年12月31日(火)

 

「類」とは、森鴎外の2男2女の末っ子の事です。彼から見た森鴎外とその家族の物語です。

森鴎外の残してくれた遺産で子供達は悠々と生活を送れるはずだったのに、終戦後の混乱によって遺産の価値がなくなり、自ら働いて生活を維持しないといけなくなります。鴎外の子孫がそんな苦労をしていたことをこの本によって初めて知りました。

 

2023年7月、集英社文庫。605ページ。

 

作品紹介(集英社のサイトより)

 

【第34回柴田錬三郎賞&第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞!!】

『舞姫』『山椒大夫』『阿部一族』……今なお読み継がれる名作の数々を生み出した明治の文豪・森鷗外。その末子として明治44年に誕生した類(るい)が今作の主人公です。

少年時代は、優しい父と美しい母志げ、姉の茉莉、杏奴とともに千駄木の大きな屋敷で何不自由なく暮らしていましたが、大正11年に父が亡くなり、生活は一変。

大きな喪失を抱えながら、自らの道を模索する類は、姉の杏奴とともに画業を志しパリへ遊学します。帰国後に母を看取り、やがて、画家・安宅安五郎の娘と結婚。明るい未来が開けるはずが、戦争によって財産が失われ困窮していくことに――。

昭和26年、心機一転を図り東京・千駄木で書店を開業した類は、多忙な日々のなか、身を削り挑んだ文筆の道で才能を認められていきますが……。

明治、大正、昭和、平成。時代の荒波に大きく揺さぶられながら、自らの生と格闘し続けた生涯が鮮やかによみがえる圧巻の長編小説です。