浅田次郎「母の待つ里」読了 | ソンブーンのブログ

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2024年6月25日(火)

 

東京生まれ、東京育ちで故郷を持たない初老の男女3人が主人公。そろそろ仕事を卒業し、自分自身の人生を振り返る時に、空虚な空白を感じることが多くなり、ホッとできる故郷が欲しくなります。そんな希望を叶えるサービスを提供してくれるとしたら、飛びつく人もいるかもしれません。偽りの母と故郷と分かっていながら、疑似故郷で癒されるということもあるのでしょうね。

 

2022年1月、新潮社発行。297ページ。

 

作品紹介(新潮社のサイトより)

上京して四十年、一度も帰ろうとしなかった郷里で私を温かく迎えてくれたのは、名前も知らない〈母〉でした――。家庭も故郷も持たない人々の元に舞い込んだ〈理想のふるさと〉への招待。半信半疑で向かった先には奇跡の出会いが待っていた。雪のように降り積もる感動、全く新しい家族小説にして永遠の名作誕生!