映画「サン・スーシの女」 | ソンブーンのブログ

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2024年2月25日(日)

 

映画専門チャンネルのムービープラスで放映を録画しておいて観ました。

1982年の仏・西独合作のドラマ映画。ジャック・ルーフィオ監督。原作はジョセフ・ケッセルの同名小説。ロミー・シュナイダー主演。他にミッシェル・ピッコリ、ヘルムート・グリーム等出演。

主題歌の物悲しいメロディがいつまでも脳裏に浮かんでいます。ユダヤ人の悲しみと憎しみの深さに胸を撃たれます。「サン・スーシ」とは、主人公とその友人が良く訪問していたパリの大衆食堂の名前です。

僕の本作品の評価は5点満点で3.8です。

 

作品紹介(映画コムより)

戦時下のヨーロッパで過酷な運命に翻弄された人々を描き、名優ロミー・シュナイダーの最後の出演作となったドラマ。

人権擁護委員会の代表を務めるマックスはパラグアイ大使との会見の席で、大使の本名を確認すると射殺してしまう。逮捕されたマックスは留置所へ面会に来た妻リナに、自身のつらい過去について語り始める。1930年代、ベルリン。10歳のマックスはナチスに父を殺され、家族の友人ミシェルとエルザ夫妻に引き取られる。幸せに暮らす3人に再びナチスの魔の手が迫り、マックスはエルザとともにパリへ逃れるが……。

シュナイダーがマックスの妻リナと養母エルザの2役を演じ、「昼顔」のミシェル・ピッコリ、「キャバレー」のヘルムート・グリームが共演。ジョセフ・ケッセルの小説を原作に、「仮面」のジャック・ルーフィオが監督を務めた。

 

ストーリー(ムービーウオーカーより)

1981年、パリ。オルリー空港に、世界人権擁護委員の代表、マックス・ボームスタイン(ミシェル・ピッコリ)が降りたち、久方ぶりに妻リナ(ロミー・シュナイダー)に再会した。パリ滞在の目的は、パラグアイで投獄されたイギリス女性の解放要求のための会議に出席することだ。ホテルでくつろいでいたマックスに会議のための書類が届けられた。その中の二葉の写真を見た瞬間、マックスの表情は硬ばった。翌日、彼はパラグアイ大使を尋ねた。--本名ルパート・フォン・レガート(マチュー・カリエール)、1933年当時、パリのドイツ大使館で書記官を勤めた男だ。マックスはドイツ語で二、三の質問をした後に、確認したような面持ちでピストルを手にし、ルパートに向けて発砲し射殺した。留置場を訪ねたリナにマックスは語り始めた。--1933年のべルリン。10歳だったマックスは、ナチスの仕打ちで父を失い、自らも片足を負傷し、家族の友人夫婦エルザ(R・シュナイダー二役)とミシェル(ヘルムート・グリーム)の許に引き取られた。エルザはオぺラ歌手、ミシェルは反ナチ派の出版社の経営者だ。幸福に暮らす三人だったが、ナチスの魔の手が忍び寄り、ミシェルひとりを残して二人はパリに旅立った。ゲシュタポに追われるミシェルは、二人を追った列車の中で遂に捕えられ、その直前に列車に居合わせたモーリス(ジェラール・クライン)に金を託し、パリにいるエルザに渡して欲しいと頼んだ。そのころ、エルザは“ラーヤ”というナイトクラブで歌手として働き、ミシェルに会える日を夢みてマックスと共に暮らしていた。なんとかエルザを探しあてたモーリスは彼女の美しさに惹かれ“ラーヤ”に通った。もう一人、エルザに魅せられて通う人物がいた。ルパート・フォン・レガート。ミシェルを救い出すことのできる唯一の男だ。彼女は、ルパートに身をまかせれば、ミシェルが自由になることを知っていた。ミシェルヘの想いはつのる一方だ。酒に溺れてゆくエルザ。そんな彼女をなぐさめようとするモーリス。だがエルザはルパートと一夜を過ごす決意をする。ミシェルは釈放された。駅での再会。そして亡命者たちが集まるカフェ“サン・スーシ”に着いて車から降りた彼らを迎えたのは、二発の銃声だった。走り去る事の中にマックス少年の見たものは、ルパートの冷たい顔だった。--1981年のパリ。マックスは無罪になった。しかし、その後マックスとリナは自宅前で何者かによって暗殺される。