2023年11月7日
幕末から明治にかけて活躍した人々は本当に個性が強くて、人生を濃厚に生きた人が多い。徳川幕府を倒した官軍の中心勢力は薩摩と長州ですが、中でも薩摩の西郷隆盛と大久保利通の二人の印象が特に強烈です。明治維新以降、活躍した多くの薩摩人が実は西郷隆盛の生まれた鹿児島市加治木町という当時70戸余りの小さな場所の出身であることを本作品で知り、何とも不思議な気がしました。東京の官庁街で声高に薩摩弁で「これからの日本をどうするか?」を論じていたことを想うと、何とも痛快な気がしました。
一冊の本作品に余りにも多くのものを盛り込んでいるので、読者の多くは消化不良を起こすのではないでしょうか?
2017年11月、文藝春秋発行。277ページ。
作品紹介
西郷隆盛は革命家・政治家であったが、維新後どういう国家をつくるかについて、青写真を持っていなかった―その挙兵原理を薩摩文化の側面から検証した司馬遼太郎。歴史の転回点に立つ巨人の思想を探った山本七平。ほか星新一、山田風太郎ら多彩な執筆陣による人物論や、当時の写真・絵で辿る西郷隆盛と「翔ぶが如く」の世界。