2021年3月16日(火)
NHK-BSの映画番組「プレミアムシアター」で放映を録画しておいて観ました。
1940年公開の米コメディ映画。チャップリン監督、製作、脚本、主演。他にポーレット・ゴダード等出演。
ヒトラーを強烈に皮肉ったコメディ映画ですが、イタリアのムッソリーニそっくりの登場人物もいて、当時のヨーロッパの政情を米国にいながらもファッシズムの台頭に警鐘を鳴らしているのは先見の明があったのでしょうね。この作品を観ていて、独裁者が人に見下されることのないように必死で装う姿に滑稽さと悲しさを感じました。
僕の本作品の評価は5点満点で3.9です。
ストーリー(ウィキペディアより)
映画は第一次世界大戦における戦場の場面から始まる。チャップリンは、架空の国トメニアの陸軍重砲部隊に所属する無名の二等兵(以下、役名を「床屋のチャーリー」とする)として登場する。前線で味方とはぐれた床屋のチャーリーは負傷した士官のシュルツを救出するとともに、シュルツが所持している重要書類を本国に届けるべく飛行機で飛び立つが、二人の乗った飛行機は燃料切れにより墜落してしまう。墜落を生き延びた二人は友軍に重要書類を届けようとするも、トメニアがすでに降伏していたことを知り大いに悲しむ。
抱腹絶倒の飛行機の場面。逆さづりの状態で撮影された。
一方、床屋のチャーリーは墜落のショックで戦争中の記憶を失い、日常生活に支障は無いものの、以後の20年を病院で過ごすことになる。この20年の間にトメニアでは政変が起こり、アデノイド・ヒンケル(チャップリン:一人二役。なお、床屋のチャーリーと顔が似ているのは「偶然」である)が独裁者として君臨し、内務大臣兼宣伝大臣ガービッチ(ヘンリー・ダニエル)と戦争大臣ヘリング元帥(ビリー・ギルバート)の補佐を受けつつ、自由と民主主義を否定し、国中のユダヤ人を迫害するようになっていた[3]。
床屋のチャーリーは病院を抜け出し、ゲットーにある自宅兼理髪店に戻ってくる。しかし、本人は20年の時間の経過を理解しておらず、ほこりが積もった理髪店のありさまに呆然とする。彼はヒンケルの手先である突撃隊が自分の店の窓にペンキで塗った「ユダヤ人の星章」を消そうとして、突撃隊に暴力を振るわれる。現在の政治状況について何も知らない床屋のチャーリーは突撃隊に反抗したところ、大勢の突撃隊に私刑を受け、吊るし首にされようとしたが、かつて命を助けたシュルツが偶然に通りかかる。
独裁者ヒンケルが地球儀のバルーンをもてあそぶ、有名な場面。
シュルツはヒンケルの信頼も厚く、今では突撃隊長となっていた。床屋のチャーリーがユダヤ人と知って驚いたシュルツであったが、以前助けられた恩から、突撃隊に床屋のチャーリーと彼の隣人であるハンナに手を出さないよう部下に命じた。
ヒンケルはオーストリッチ[4]侵略を企て、ユダヤ系の金融資本から金を引き出すため、ユダヤ人への抑圧政策を緩和した。急に「人間らしく」なった突撃隊員たちを目の当たりにして、ゲットーの住人はヒンケルが自分たちに市民権を返してくれるのではないかという淡い期待を持った。しかし、資金援助を断られたヒンケルはユダヤ人に対して怒りを露わにし、シュルツにゲットーを襲うように命令する。これに対し、シュルツはユダヤ人迫害は党の利益にならないと反対したため、ヒンケルは落胆しつつも彼をすべての役職から解き、更には逮捕と強制収容所への連行を命じた。そして、ラジオ放送においてユダヤ人への怒りを露わにした演説(?)を行い、ユダヤ人迫害を再び強化する。
シュルツが失脚したことを知った突撃隊は、この責任が床屋のチャーリーにあると糾弾してゲットーへの襲撃を行い、床屋のチャーリーの店は破壊されてしまう。これらの出来事を受け、ハンナは隣国オーストリッチへの亡命を決める。強制収容所から脱出したシュルツはゲットーに逃げ込み、ヒンケル体制の転覆を計画したが、事前に発覚して床屋のチャーリーとともに捕まり、また強制収容所に送り込まれてしまう。また、ハンナと彼女の両親ら床屋のチャーリーの近所の人たちはオーストリッチへ亡命同然に避難をし、オーストリッチでヒンケルに迫害されない新たな生活を迎えようとしていた。
ヒンケルとナパロニは、オーストリッチ侵攻で争い、激しい交渉を繰り広げる。
しかし、世界の皇帝として君臨する野望を抱くヒンケルはオーストリッチへの侵略を諦めていなかった。ヒンケルのオストリッチ侵略計画は、近隣国バクテリアの独裁者であるベンツィーノ・ナパロニ[5]によって反対される。ナパロニは交渉のためトメニアを訪れ、2人の独裁者の間で激しい交渉(および食べ物を使った喧嘩)があり、両者はいったん妥協するが、ヒンケルにはこの妥協を呑むつもりは無く、即座に反故にして遂にオーストリッチ侵攻を決行した。オーストリッチに脱出していたハンナたちは再びヒンケルの支配下に置かれ、突撃隊による暴行を受け、深い悲しみと絶望の淵に追い込まれることになった。
チャーリーとヒンケルは入れ替わってしまう。
シュルツと床屋のチャーリーはトメニアの軍服(ナチスの鉤十字に似せた双十字が特徴。英語の"double cross"には「裏切り」の意味がある)を奪い、強制収容所から逃げ出した。このとき、床屋のチャーリーの外見がヒンケルにそっくりだったこと、かつてヒンケルに重用されていたシュルツを従えていたことから、将兵たちは床屋のチャーリーを本物のヒンケルと間違えてしまった。
| 映像外部リンク | |
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逆にヒンケルは侵攻に備えて、狩猟旅行を装ってオストリッチ国境付近で単身待機していたところを、脱走した床屋のチャーリーと間違えられて配下の兵士に逮捕されてしまう。
床屋のチャーリーはヒンケルと間違えられたまま、トメニア軍に占領されたオストリッチの首都へ連れていかれる。ガービッチが演説を行い、言論の自由や民主主義を否定し、ユダヤ人や黒人は劣った民族であるとして「ヒンケル」にただ服従せよと迫る。
それに続いて演台に立った床屋のチャーリーは、自由と寛容、人種の壁を越えた融和を訴え、ガービッチとは全く逆のヒューマニズムに基づく演説を行う。兵士たちの拍手喝采の中、チャーリーは絶望に泣き崩れるハンナにラジオを通じて語りかける。希望を感じさせながら映画は幕を閉じる。
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