2020年6月21日(日)
作者の性格のせいでしょうか。刺々しさを感じない、優しささえ感じるミステリー小説でした。良い本というのは、読んでいる途中も、読み終わってからも読者に穏やかな至福感を感じさせます。本作品はそんな本でした。読書好きで知られる女優の中江有里の解説も秀逸でした。是非お勧めしたい1冊です。
2020年1月、集英社発行。464ページ。
作品紹介(紀伊国屋書店のサイトより)
アメリカに住んでいた叔母が修善寺で亡くなり、突如、4200万ドルもの莫大な遺産を相続することになった弦矢。遺骨を抱え、弁護士とロサンゼルス郊外にある叔母の家に向かった。そこで白血病で死んだはずの叔母の娘・レイラが行方不明だと知らされる。27年もの間、叔母はなぜそのことを秘密にしていたのか、レイラはどこにいるのか。弦矢はその謎を追い始める―。運命の軌跡を辿る長編小説。