2019年11月5日(火)
僕は原田マハの作品が大好きです。特に美術に造詣が深い著者ですから、西洋絵画に関連した作品はどれも読み応えがあります。
本作品は、まるで詩を読んでいるような端正さがありました。6つの短編小説は、いずれも特定の絵に起因しています。短編で、あっさりとしてはいますが、情緒が余韻として残るような6作品でした。美術館や博物館で素敵な作品を観終わった後に、出口に辿り着いたような気持になりました。
2018年11月、新潮社発行。190ページ。
作品紹介(新潮社のサイトより)
その絵は、いつでもあなたを待っている。人生の岐路に立つ人たちが辿り着いた世界各地の美術館。巡り会う、運命を変える一枚とは――。故郷から遠く離れたNYで憧れの職に就いた美青は、ピカソの画集に夢中になる弱視の少女と出会うが……(「群青 The Color of Life」)ほか。アート小説の第一人者が描く、極上の6篇。