2019年5月2日(木)
良い作品を読み終えた後は、清々しい気持ちになります。本作品を読み終えた後には、同様の気持ちを抱きました。
通常は、日常の生活に忙殺されていますが、時に人は「生きることの意味は?」「何の為に生きているのか?」と考えることがありますよね。子の作品はそんな疑問を抱いた時に読んで欲しい作品です。人が宗教に求めるものの一端が形になっている気がしました。
2018年5月、光文社出版。355ページ。
作品紹介
武家の庶子でありながら、家族に疎まれ寒村の寺に預けられた久斎は、兄僧たちからも辛く当たられていた。そんななか、水汲みに出かける沢で出会う村の娘・しのとの時間だけが唯一の救いだったのだが...。手ひどい裏切りにあい、信じるものを見失って、久斎は寺を飛び出した。盗みで食い繋ぐ万吉と出会い、名をたずねられた久斎は“無暁”と名乗り、ともに江戸に向かう―波瀾万丈の人生の始まりだった。