原田マハ「太陽の棘」 読了 | ソンブーンのブログ

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11月21日(水)

 

原田マハの「奇跡の人」を読んで、同じ作者の「太陽の棘」を読みました。彼女の美術に関する知識は全くプロそのものですから、彼女が書いた美術に関連した作品は何れも彼女でなければ書けないものばかりです。本作品の舞台は戦後の沖縄です。沖縄の歴史を勉強すると、彼らが感じるであろう理不尽さに胸を突かれます。

作者の後書きで、主人公に当たるモデルも、芸術家村も実在していたことを知り、深い感銘を受けました。

 

2014年4月、文藝春秋発行。238ページ。

 

作品紹介(文藝春秋のサイトより)

サンフランシスコにある医院のオフィスで、老精神科医は、壁に掛けられた穏やかな海の絵を見ながら、光と情熱にあふれた彼らとの美しき日々を懐かしく思い出していた……。
結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エド・ウィルソン。
幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる心優しき男の赴任地での唯一の楽しみは、父にねだって赴任地に送ってもらった真っ赤なポンティアックを操り、同僚の友人たちと荒廃の地をドライブすること。
だが、ある日、エドは「美術の楽園」とでも言うべき、不思議な場所へと辿り着く。
そこで出会ったのは、セザンヌや、ゴーギャンのごとく、誇り高い沖縄の若き画家たちであった。
「互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった」その出会いは、彼らの運命を大きく変えていく。

太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。首里城の北に存在した「ニシムイ美術村」そこでは、のちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしていた。その若手画家たちと、交流を深めていく、若き米軍軍医の目を通して描かれる、美しき芸術と友情の日々。史実をもとに描かれた沖縄とアメリカをつなぐ、海を越えた二枚の肖像画を巡る感動の物語。