8月29日(火)
鏑木蓮の「東京ダモイ」、「屈折光」に続き3冊目です。
医療・製薬に関連したミステリー作品です。
巨額のお金が絡むだけに魑魅魍魎が蠢く世界ですよね。
病気・事故等で傷ついた体を治す、重病の命を救うという崇高な使命を持って日々奮闘しておられる医師・看護婦がおられる一方、日本最大の圧力団体、日本医師会・製薬業界・厚生労働省等の金を巡っての悪い噂が後の絶ちません。
本作品は、そういった背景を念頭において読むと一層面白く感じました。
講談社発行。364ページ。
作品紹介(日刊ゲンダイのサイトより)
継父・誠一の経営する居酒屋「二歩」で働く生稲怜花。ある日、雑誌記者の矢島から「お母さんの失明の原因を調べています」と言われた。
怜花の母・怜子はプロの三味線弾きだが、10年前、インフルエンザの治療で失明した。
矢島から大阪の有料老人ホームでインフルエンザの死者が出たという新聞記事を見せられたが、その施設の顧問医師は怜子の治療をした三品元彦だった。使われた抗インフルエンザ薬も同じものだった。
そして三品病院にいた治験コーディネーターの駒野浩美が行方不明になった。駒野は老人ホームのことで何かを知っていると矢島は言うのだ。
新薬の副作用をめぐる医療ミステリー。