小説現代3月号 読了 | ソンブーンのブログ

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5月15日(日)


本号は全部で640ページ。特集は、「ニューウエーブ 読み切りエンターテインメント小説」と題した7人の作家の短編小説群。


僕は極度の活字中毒者で、家に居る時は勿論ですが、外出時も本が無いと心許無く感じてしまいます。

5月13日(金)・14日(土)の熱海への旅行では、電車の中、ホテルの中で、この小説現代3月号を読みふけっていました。


僕が最も楽しめたのは、まさきとしかの「ノーリーを探せ」でした。ノーリーは、主人公の兄で、子供時代からまるでやる気もない・努力もしない人。大人になっても変わらず、10年以上音信不通。主人公ががむしゃらに働いて、一定の評価を得て、一息つけるようになり、兄のことが気になり出し、その行方を探すという内容です。「どうしようもない人」と親も匙をなげ、主人公の妹も期待していなかったところ、ようやくみつけた兄の消息は、彼女の想像を遥かに超えて、「堂々とした生き方」をしている兄だったという内容です。


毎号楽しみにしているのが、岡崎大五の「世界満腹食べ歩き」です。今回は、第12回「おいしい記憶」と題して、南イタリアです。著者が、旅の添乗員をしていた時の話をエッセイにしています。シチリア産マグロのステーキ、オリーブのひき肉詰め、ワインの炭酸水割り、レモンピザ等、読んでいて、涎が出てきますね。


熊谷達也の「浜の甚兵衛」最終回。

大正時代から昭和の始めまで三陸海岸で、海の男として、財を成した男の人生を描いた作品です。人生が順風も逆風もある長い道のりであることを骨太に描き切っています。