佐々木丸美「雪の断章」 読了 | ソンブーンのブログ

ソンブーンのブログ

ブログの説明を入力します。

5月12日(火)


小説雑誌で評論家が絶賛していたので、興味を持ち、読んでみた。


作者による1975年のデビュー作。僕自身の不勉強で、この作家の作品を初めて読んだが、彼女の熱烈なファンも多数おられるとのことです。1985年には、斉藤由貴主演の映画も作られています。


熱烈なファンがおられる理由は、その独特な文章にあると思います。彼女の文章には、何とも表現できない香りと色と詩が感じられました。第一作でこのような小説を書かれるのですから、文才のある作家だと思いました。


舞台は、北海道の札幌。2ヶ月で母に捨てられ孤児となり、養護施設で5歳まで育てられる。5歳で養女としてもらわれた先では、召使以下にこき使われるが、我慢が限界に来た時に、札幌の大通り公園で、ある青年と出会い、彼に育てられ、やがて彼と結ばれるというやや大人のメルヘンのような小説です。


内容から女性が好きな作品だと思いますが、男性読者でも彼女の独特な詩的な文体には魅了されると思います。


本作品を読み始めてから、何の脈絡もなく、河村隆一の歌う「雪の華」が僕の頭の中で流れています。雪という言葉に脳が反応したのでしょうか?


本の紹介(アマゾンより)


伝説の作家・佐々木丸美の作品集「佐々木丸美コレクション」第1弾!

天涯孤独の少女・飛鳥は雪降る札幌で青年・祐也と出会い、彼に育てられる。
2人の運命と苦しいほどの愛を描いた珠玉の名作がついに復刊!