4月3日(金)
本号は、全部で532ページ。本号の特集は「セックスと文学と」です。本当に、この特集を取り上げる雑誌は多いですね。やっぱり関心のあるテーマなんでしょうね。
僕は、少々食傷気味で、そのせいか、4人の作家のどの作品にも今ひとつという感想をもってしまいました。
そんな中、橋本治の古代から明治まで「日本文学とセックスの関係」というエッセイは、記憶に残りました。平安時代や室町時代の和歌のなかに、かなり生生しい意味合いのものが多く存在していることを指摘していて、興味深かった。ヨーロッパは、キリスト教の影響で性が罪悪感を伴うものとして捉えられていたのに対し、日本においてはもっとおおらかに考えられていたのでしょうね。
連載ものでは、次の作品が益々面白くなってきました。
楡周平の「砂の王宮」第8回
高野秀行の「恋するソマリア」第3回
西條奈加の「九十九藤」第14回
安部龍太郎の「義貞の旗」第8回
真保裕一の「ダブル・フォールト」最終回
こんな結末だったのか、と感心してしまう最終回でした。ストーリーも面白かったが、この作家の筆力は、平易な文章で読者を物語に引き釣りこむ力を感じさせました。