2月5日(木)
この日は、家内とタイへの旅行に出かける。東京駅前八重洲から午前7時に出発する京成バスが運行する東京シャトルバスに乗って成田空港に向かう。バスの中で読み始め、結局フライトを待つ間と、飛行機の中でこの本を一気に読んでしまいました。
読後感のさわやかで、この本を読んでよかったと感じさせてくれた本でした。まるで、旅先で本当に美しくていつまでも見ていたいと感じる風景に出会ったような気持ちになった読後感です。そもそも原田マハという作家が好きで何冊も読んで感銘を受けたことがあるので、この本も読む前から期待していたのですが、期待以上の内容でした。特に美術に興味がある人は、原田マハはお勧めです。
沖縄に、この本の表紙を飾っている絵を是非とも見にいきたいと思います。
作品紹介(文藝春秋ブックスより)
サンフランシスコにある医院のオフィスで、老精神科医は、壁に掛けられた穏やかな海の絵を見ながら、光と情熱にあふれた彼らとの美しき日々を懐かしく思い出していた……。
結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エド・ウィルソン。
幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる心優しき男の赴任地での唯一の楽しみは、父にねだって赴任地に送ってもらった真っ赤なポンティアックを操り、同僚の友人たちと荒廃の地をドライブすること。
だが、ある日、エドは「美術の楽園」とでも言うべき、不思議な場所へと辿り着く。
そこで出会ったのは、セザンヌや、ゴーギャンのごとく、誇り高い沖縄の若き画家たちであった。
「互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった」その出会いは、彼らの運命を大きく変えていく。
太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。首里城の北に存在した「ニシムイ美術村」そこでは、のちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしていた。その若手画家たちと、交流を深めていく、若き米軍軍医の目を通して描かれる、美しき芸術と友情の日々。史実をもとに描かれた沖縄とアメリカをつなぐ、海を越えた二枚の肖像画を巡る感動の物語。