4月15日(火)
本号は、全部で634ページ。
本号では、塩田 武士の「盤上に散る」を読むことができたのが、最大の収穫。本号と次号で完結ということなので、未だ半分しか読んでいないわけだけど、今年に入って読んだもののベストだと思う程の小説。
奇抜なキャラの登場人物が何人も出てくるが、現実にはそんなに奇妙な人はいないと思うが、描写が上手なので、小説の中でイキイキと躍動しているのが感じられた。本号の130ページから204ページの70ページ余りが面白すぎて読みきるのが残念だと思った程でした。まだ4年前に小説現在長編新人賞をとったばかりですから、新人ですが、すごい作家がいたのだと思いました。
又、イタリア語の通訳・翻訳家の田丸 公美子の「シモネッタのどこまでいっても男と女」というエッセイは、イタリア人男がどういうものかを自分の実体験を通して書いておられて本当に興味深かった。
本号から、薬丸 岳の「終の住処」と大沢 在昌の「確認」の2作品がスタートしたが、どちらも次回も読んでみたいと思わせる魅力があった。
毎号楽しみにしている葉室 麟の「山月庵茶会記」はますます面白くなってきて、次回も多いに楽しみです。