前回の続きです。
(絶対音感話の続きもほっときっぱなしの私が、こんな早く続きをアップするとは
思ってなかったでしょ?笑)ピアノリサイタルのように、舞台上にピアノが1台だけ。録音用のマイクが3セットありました。A)直接音を拾うマイク。グランドピアノの蓋の中にマイクのヘッドが入るかのようなところ。B)客席の、舞台際に立つ背の高いマイク。直接音と間接音を拾います。メインマイク。C)1階席中央あたりに立つ背の高いマイク。間接音を拾います。アンビエンスマイク。この3つがそれぞれ録音した同じ曲のフレーズを、まずは別々に聴かせてもらいました。予想通り、Aはピアノそのものの音がして、Bは空間のニュアンスもありピアノもよく聞こえる、Cは、静かだと思っていた客席でのノイズをたくさん拾っていました。で、この3つをプロデューサーさん&エンジニアさんがミキシングしたものを聴くと、今までバラバラだった音がきれいに混ざって、気持ちのいい演奏になっているんです。お2人ともプロですから当たり前ですが、さすがです。今度は参加者がプロデューサー役をすることに。モニターからの音を聴きながら、もっとああしろこうしろ、とエンジニアに指示を出す役です。一人目の参加者のあと、他に手を挙げる人もいなかったので、ワタクシがさせていただきました。前回書いたとおり、私はピアノに物理的に近い、クリアな音が好きだったので、再生し始める前から「アンビエンス(マイクC)をほぼ全部カットしちゃってください」とお願いしてスタート。曲のあたまから2-3分聴きながら、「もっとクリアになりますか?」「もっとシャープな音にできますか?」とあれこれエンジニアさんにお願いをしました。で、出来上がったものを、プロチーム、参加者1、参加者2(わたし)の順に立て続けに聴いてみたら・・・参加者1さんのは「空間感」が豊かで、どちらかといえばプロチーム版に近い感じだったのですが、プロチーム版と私のとは、まったく質感が違うの。今回の講演者、元ソニーミュージックのプロデューサーだった金子さんは「最初に聴き比べたブレンデルとグールドの録音くらいのはっきりとした差がありますね」と。あとで金子さんが、「favouriteさんのミキシング、よかったねえ」と言って下さいましたが、いえいえとんでもない。私があーだこーだ言うのを、エンジニアの方が形にして下さっただけ。でもこの実験のおかげで、同じ音源、同じマイクでも、ミキシングによって全く別モノになる、というのが実感できました。言語も音楽も、とにかく「音」にやたら興味のあった私は、音響工学に進むかサウンドエンジニアを目指すか、なーんて考えた時期もあったのですが、結局そこまで専門性の高くない物理を選択、でも懲りずに卒論ではコンサートホールの音響について書いたり、卒業研究では、実際にロンドン大学内の音楽ホールに機材持ち込ませてもらって音響測定したり、なんてことをやってました。でも、10代の頃にこのワークショップに参加していたら、まず間違いなく録音プロデューサーを目指しただろうな~。あ、でも、目指さなくてよかったかも。音程にはうるさいものの、それ以外にはわりと無頓着でいられるんです。だから目指してもぜーんぜん才能なかったかもね。さすがに今から録音プロデューサーを目指すことはしないものの、今まで無頓着だった音質を聞き分ける、という新たな楽しみを覚えることができました。金子さん、ありがとうございました!ぜひワークショップ第2段をお願いします!
(絶対音感話の続きもほっときっぱなしの私が、こんな早く続きをアップするとは
思ってなかったでしょ?笑)ピアノリサイタルのように、舞台上にピアノが1台だけ。録音用のマイクが3セットありました。A)直接音を拾うマイク。グランドピアノの蓋の中にマイクのヘッドが入るかのようなところ。B)客席の、舞台際に立つ背の高いマイク。直接音と間接音を拾います。メインマイク。C)1階席中央あたりに立つ背の高いマイク。間接音を拾います。アンビエンスマイク。この3つがそれぞれ録音した同じ曲のフレーズを、まずは別々に聴かせてもらいました。予想通り、Aはピアノそのものの音がして、Bは空間のニュアンスもありピアノもよく聞こえる、Cは、静かだと思っていた客席でのノイズをたくさん拾っていました。で、この3つをプロデューサーさん&エンジニアさんがミキシングしたものを聴くと、今までバラバラだった音がきれいに混ざって、気持ちのいい演奏になっているんです。お2人ともプロですから当たり前ですが、さすがです。今度は参加者がプロデューサー役をすることに。モニターからの音を聴きながら、もっとああしろこうしろ、とエンジニアに指示を出す役です。一人目の参加者のあと、他に手を挙げる人もいなかったので、ワタクシがさせていただきました。前回書いたとおり、私はピアノに物理的に近い、クリアな音が好きだったので、再生し始める前から「アンビエンス(マイクC)をほぼ全部カットしちゃってください」とお願いしてスタート。曲のあたまから2-3分聴きながら、「もっとクリアになりますか?」「もっとシャープな音にできますか?」とあれこれエンジニアさんにお願いをしました。で、出来上がったものを、プロチーム、参加者1、参加者2(わたし)の順に立て続けに聴いてみたら・・・参加者1さんのは「空間感」が豊かで、どちらかといえばプロチーム版に近い感じだったのですが、プロチーム版と私のとは、まったく質感が違うの。今回の講演者、元ソニーミュージックのプロデューサーだった金子さんは「最初に聴き比べたブレンデルとグールドの録音くらいのはっきりとした差がありますね」と。あとで金子さんが、「favouriteさんのミキシング、よかったねえ」と言って下さいましたが、いえいえとんでもない。私があーだこーだ言うのを、エンジニアの方が形にして下さっただけ。でもこの実験のおかげで、同じ音源、同じマイクでも、ミキシングによって全く別モノになる、というのが実感できました。言語も音楽も、とにかく「音」にやたら興味のあった私は、音響工学に進むかサウンドエンジニアを目指すか、なーんて考えた時期もあったのですが、結局そこまで専門性の高くない物理を選択、でも懲りずに卒論ではコンサートホールの音響について書いたり、卒業研究では、実際にロンドン大学内の音楽ホールに機材持ち込ませてもらって音響測定したり、なんてことをやってました。でも、10代の頃にこのワークショップに参加していたら、まず間違いなく録音プロデューサーを目指しただろうな~。あ、でも、目指さなくてよかったかも。音程にはうるさいものの、それ以外にはわりと無頓着でいられるんです。だから目指してもぜーんぜん才能なかったかもね。さすがに今から録音プロデューサーを目指すことはしないものの、今まで無頓着だった音質を聞き分ける、という新たな楽しみを覚えることができました。金子さん、ありがとうございました!ぜひワークショップ第2段をお願いします!