私にレッスンを依頼して下さる生徒さん全員が、
「英語しゃべれないんです。しゃべれるようになりたいんです」
とおっしゃいます。

ええ。日本で英語を習いたいと思っている人のほとんどが、そうおっしゃるでしょう。

で、実際に英語で話していただくと・・・

全然しゃべれるじゃん!(語学教師にあるまじき日本語)
私、あなたとフツーに英語で1時間も会話できてますけど?

今たまたま生徒さんにほんとの初心者がいないせいもありますが、
皆さん一様に、ご本人の自己評価と実際の話す実力にギャップがありすぎて、
こちらのほうが驚きますわ。

そりゃあね、上を見ればきりがないし、
だいたい語学習得なんてもともときりがない。
特に英語の場合はできる人も多いので、人と比べてしまうこともあるでしょう。

日本人の美徳、「謙遜」がいかんなく発揮されている場面ではありますが、
ここはみんな、ガイジンになろうよ~。

ガイジンになるってどういうことか、というと。

ドイツに引っ越したばかりの頃のこと。
80年代初頭の当時、大都市でもドイツはまだまだ英語通用度が低く、
とはいえこちらもまだサバイバルドイツ語すら身につけていない状態。
そんなときに、近くの某ホテルのスパ会員になるべく、母と一緒にそこに出かけました。

東欧からの移民とおぼしき受付のお姉さんに、まずは
Do you speak English? と聞いたら Yes. と言うのでホっとして
母があれこれ聞き始めたら・・・

あれ?この人、わかってなくない?
なんか、通じてないんじゃない?

あっという間にコミュニケーション破綻。
その後どうやって我が家が会員になれたのかは覚えていませんが、
あの程度の理解力、つまりほとんどわからない状態でも
Yes, I can. と言い切ってしまう自信がすごいなあ~、と。

時は流れて80年代後半。
日本の大学ではドイツ語専攻だったワタクシ、学生時代の夏休みに
ウィーン大学での約1ヶ月のドイツ語研修に行かせてもらいました。
語学学校の常で、ペーパーテストの成績でクラス割りを決められた結果、
私の会話ドイツ語能力よりも、はるかに上のクラスに入れられてしまいました(泣)。

クラスはイタリア人5人、フランス人2人、イギリス人1人、日本人ワタクシ1人。

もう、あとの展開はおわかりでしょう・・・

イタリア人が、やたらめったらしゃべる!しゃべりまくる!
それも、メチャクチャな文法で!
ばりばりイタリアンなまりで!

キミたち、ほんとにあのテスト受かってここ来たの?ってくらい、メチャクチャ。
いや、ミニテストなんかで書くときはそれなりにできていたようなので、
いちおう文法などの基礎はできていたらしい。

が。「しゃべりたい!」という気持ちが先走るらしく、
とにかく「口に出して言ったもん勝ち」とでも思っているかのように、
わーわーとヘンなドイツ語で毎日まくしたててました。
フランス人もイギリス人も、イタリア勢につられるかのように、
どんどんしゃべってました。
ワタクシひとり、かなりおとなしかった記憶が。

いやー、これ私には結構衝撃的だったなー。
どう衝撃的だったかは、次回に。

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