日本に帰ってきて、10日が経った。

初めてスペインに着いた時ほどではないものの、こっちに来てからも多くのことを感じている。

そういうのをもっとちゃんと向き合って、スペインにいた頃のように、自分の考えとしてまとめて、文章にしていきたい。


けれども、ずっとできなかった。
やらなきゃいけないことに集中しなきゃいけないってこともあったし、考えがまとまらない部分もあったから。
バルセロナを離れるっていう事実を気持ちとして受け入れるのに時間がかかったからっていうのもあると思う。

でも、やっていかなきゃって、改めて思った。今日。
自分にとって、やっぱり自分を見つめて言葉にするのは、すごく大切みたい。

今何を考えてるかがはっきり見えてくるし、それを後から見直すこともできる。
そうやって、自分の軌跡を辿ることができる。
昔の自分を、今の自分のように思い出すことができる。

自分のことを自分の言葉で説明するのは、私にとってきっと必要なことなんだろう。
頑張って周りの価値観をできる限り削いで、自分の言葉で自分を形作りたい。


スペインで、この作業をしていて本当に良かったって、今改めて思う。








日本に来て驚いたのは、着いた瞬間からさほど違和感を感じていない自分がいたこと。

あー、これが「文化」ってやつなのか。「根付く」ってことなのか、って思わされた。
まるで自分が1年間そこに居なかった事が嘘のように。
ほぼなにもかもが変わらずにそのままで、
1年という長い間、スペインっていうすごい遠い場所で、すごく変わった自分がいるのに、そんな変化なんて一瞬で飲み込んでしまうんじゃないかっていう、そんな空気があった。

社会は結局こういう社会で、
変わったのは自分だけで、
いくら自分が変わっても結局ある程度はその社会にはめ込まなきゃいけなくて。

その中でも変わった自分を維持していけると思ってた。
けど、時間が経つほどそれが難しいことに気付く。
って「まだ」10日なんだけどね。
社会の威力は予想以上に大きいみたい。
頑張って意識しないと、維持できないものみたい。
そして予想以上に戻るのは簡単みたい。

なぜなら、社会はそんなに変わってなくて、
この1年間居なかったという穴は、私が戻るというただそれだけでいとも簡単に補完されてしまうみたいだから。
「冷凍保存」されていたように。

天気も違うし、顔も違うし、着てる服装も違うし・・・。
それを常に思い出すのは確かに難しいんだろうな。
それが日常に追われるってことなんだろうな。

そういう日常に背を向けるつもりはない。
しっかり向き合うつもり。
こっちでも素敵な仲間がいる事も確信できたし。
自分にこの仲間たちがいて良かったって心から思えた。

けど、それと、変わった自分を維持できるのは違う。
もちろん、ただ向こうにいた頃に固執するのも良くないのは分かってる。
けど、失っちゃいけないものははっきりさせなきゃいけないんだって、そう思った。

過去に留まりたいのではなく、
自分が生きたいように生きるために、
失ってはいけないものを、
心に留めておきたい。