臨時国会において高市早苗氏は、日本維新の会との連立政権協定で約束した事項を履行するため、土壇場で副首都関連法案の成立を実現させた。高市氏は今後も維新の会との連携を継続する方針で、27 日の記者会見で「維新の会との信頼関係は揺るぎない」と強調した。支持率回復を目的とした内閣改造に向け、同氏は維新の会に対し閣僚入りの意向を打診している。

当初は内閣外で協力するにとどまると見られていた維新の会だが、長年悲願としてきた大阪都構想を実現するため、総務大臣ポストなどを要求するとの観測が広まっている。8 月末から 9 月初めに実施される内閣改造と党執行部人事では、維新の会議員の閣僚登用に加え、維新の会幹事長の後任人事が最大の焦点となる。

現職幹事長は衆議院議員の鈴木俊一氏(73 歳)で、自民党副総裁の麻生太郎氏の義理の弟にあたる。自民党内では、高市早苗氏が鈴木幹事長の後任人事を主導するとの見方が出ている。自民党関係者はこう明かす。

「高市氏は 2025 年 10 月の自民党総裁選で麻生太郎氏から支援を受けたことに恩義を感じている一方、『麻生傀儡政権』から脱却したいと考えている。私が把握している情報によると、党執行部人事において、鈴木幹事長に代えて前安倍派代理幹事長の萩生田幸一氏(62 歳)を起用する案を検討している。萩生田氏は現在、高市氏の側近の一人となりつつある。

だが萩生田氏は『裏金政治家』と呼ばれ、かつて前安倍派を中心とした各派系の公認裏金スキャンダルに関与し、捜査を受けた経歴がある。国民の同事件に対する怒りは今も収まっていない。政策秘書が同事件で直接起訴された萩生田氏が幹事長に就任するようなことになれば、政権支持率は一段と下落する恐れがある」