お久しぶりです!
書きたいのに滞っている製作ブログが渋滞しています🤣
ありがたいことにお仕事いっぱいです!半年先まで埋まっております!ブログもがんばります💪
そういえばこの間、運良くゲッターズ飯田さんに占って頂いたんですが、2年後に凄い評価をされて意外なところから仕事が来るよ!と言って頂きました!2年間大変だけど耐えて!とのことでした!耐えます!笑
※私の大好きなエンタメジャズバンドCalmera×ゲッターズ飯田さんのコラボイベントにて
さて本題へ!
今回はお面を作る依頼を頂きました!
衣装製作家と名乗ってますが、最近は造形製作もやっていますかわしーです☺️
お面を作るのは初めてですが、
作ったことないものは作れるようにすればいい!
というスタンスで仕事をしています。今は調べればなんでも出てくるからね!
よろしくお願いします。
まだまだ数は少ないですが、造形の過去作品載せておきます↓
映画「とんかつDJアゲ太郎」に出てくるとんかつの被り物
写真のスクショはこちらの動画より↓
兵庫県姫路市にあるアパレルSHOP「姫路縁」のマネキン用に作った
化け猫の被り物。
こちらは私が初めて作った造形↑
絵本「えんとつ町のプペル」のコスプレ製作依頼で作ったプペルの被り物
そして今回作ったのがこちら!
9月25日に香川で行われたセトスタ(瀬戸内スタンダード)
というイベントにて、「KEIREN」というグループがパフォーマンスで使用するためのお面でした!
イベントの様子↑
納品時の様子↑
それでは製作過程にいきましょう!
まず依頼の内容から↓
こちらの見本のお面(ヴェネチアンマスク)の目元にロゴを入れたお面を7枚。
軽くて、丈夫で、艶のない高級感のある感じで。でした!
お面といえば和紙とのりで作るのが古典的なやり方ですが、高級感でないのと、複製というより一個ずつ作らないといけないので却下しました!
予想以上に悩んだし、時間がかかりました😂
製作の流れとしては、
原型作る⇒型を作る⇒複製する
実は先程の見本のマスク、子供用なのか小さいんですよ。
なので、大人サイズで原型を作るところから始めなければなりません。
さて、どうやって作ろう?もうここから悩みました😂
材料はあとから形を微調整しやすい石粉粘土と決めていたのですが
ただの造形ではなくお面なので、裏側の整形にも気を遣わなくてはいけません。
何か土台がないと薄くてカーブしたものは作れないし、
裏側も顔のラインに沿ってないとつけられない。
そこで、市販のお面を土台に使うことにしました!
素材は紙なので軽いです👍️
大きさ違うのわかりますかね?
目の高さ全然違うでしょ?😂
左の形を、右のサイズで作りたい。
ここにポイントになる部分の補助線を描いていく。
幸い私は模写が得意なので、拡大して作る事に関してはそんなに苦労しませんでした。
目の形をカットします。(後からロゴで見えなくなるけど一応ね。)
石粉粘土で見本を見ながら形を作っていく。
いろんな角度から見て確認しながら粘土を盛っていく。
土台に使ってるお面が鼻が高すぎたので削りました。
削ったところは内側に粘土を盛る。
どやっ!!
なかなかいい感じ。ちょっとえくぼが足りないけど。
えくぼ作るのムズい。
顔に触れる側の形を気にしていたためお面の土台はそのまま使うつもりでしたが、このあとどうしよう感もありました😇
そんな時、ライブ配信してたら「型を作るならそこに何かしら(まだ素材決まってない)を薄く流し込めばいいのでは?」という案を頂き、土台をはがすことに!
とりあえず顔半分はがしてみた!!
ひび割れとかあるのでそこも埋めていく。
さて、三角の帽子部分どうやってつくろう?
ここも土台がないとへにょん。ってなっちゃうので、←言いたいことわかります?😂
発泡スチロールで土台を作ることに。
手に持ってるのはスチロールカッター(電熱線で切るやつ)
と思ったけどめちゃくちゃ難しそうだったのでやっぱりやめました。笑
薄く伸ばした石粉粘土を三角にしてくっつける。というやり方でやってみました!
どうです?
バランスまぁまぁいい感じじゃないですか?😆
とりあえずこのボコボコを綺麗にしていきます。
石粉粘土を盛って、水つけた指でならして、
このようななめらかな形にしていきます。
ここで驚いたのが、私指しか使ってませんでした😂
指だけで整形してました。笑
全体のバランス見て、気になったところ直してます。
彫刻刀で削ってます。
石粉粘土って、水をつければ上に粘土足せるし、紙ヤスリや彫刻刀で削ったり出来るので、自由な形を作りたい時にもってこいです☺️
(あとから気づきますが、シリコン型をつくるなら油ねんどの方がよかったと思います😇)
やってしまいました😂
さぁ、次は紙ヤスリで凹凸削っていきますよー!
いろいろ用意したけど、やっぱり曲線の立体整えるには右上に写ってるスポンジ性のヤスリが一番使いやすかったです!
ぼこぼこしてるのが、
これだけ滑らかに☺️
でもまだまだつるっとはしてませんよね?
つるつるにするために使うのがこちら!
クロスクレイ!
今これ見て本来の使い方思い出した😂
今回どうしてこれを使うかというと、ヤスリがけした細かい傷を埋めるためです。水っぽいどろどろした石粉粘土って感じなんですが、これを筆で全体に塗って、番手の細かいヤスリで磨く。を気が済むまで繰り返します。
以前雛人形を自作した時にこちらの存在を知りました。
ほんと凄いのでご覧下さい!!
ね!凄いでしょ?😍
一応その時のブログも貼っときますね!
さぁお面に戻りまして、
ヤスリがけのみと、クロスクレイを塗ってからヤスリがけしたのを比べてください😍
凄いつるつるになりましたよね?😍
気になる凹凸にもちょんちょん塗って、
ヤスリをかければこの通り✨
ヤスリがけ前の状態から比べてみましょう↓
つるつる肌になりましたね😍
余談ですが…
今回こちらのダイソーの石粉ねんどを使用したんですが、石粉粘土としてはあまり質がよくなかったです😅紙粘土感が強くて、ヤスリがけしたあとに紙の繊維っぽいのが毛羽立ってました。
私はクロスクレイで仕上げをするし、原型に使ったので問題ありませんでしたが、石粉粘土で作品を綺麗に作りたい。って方にはこちらをオススメします↓
仕上がりがなめらかです!
こちらは雛人形製作で使いました☺️
話を戻して、石粉粘土は水に弱いのでニスでコーティングします!
こちら何度か私のブログに登場してますが、艶が出ないマットなニスなんです!
原型作ってるから別に艶はあってもいいんですけど紹介したかったので。笑
これも雛人形製作の時に知った代物です😍
右側だけ塗ってみた。
乾くとさらさらになるよ!
全体に塗り終わりました!
艶ではないつるっと感がでましたね😁
お次はようやく型を作る作業に入ります!!
シリコンで型を作るのは初めてだったので、いろんな人のブログやYouTube見まくりました!
凄くわかりやすかったブログがこちら↓
めちゃくちゃわかりやすかったです!
ありがとうございます🙇
リンク貼っておきます↓
楽しかった映像はこちら↓笑
これはお煎餅の型とってるとこ。
もともと食品サンプル職人になりたい願望があったので、
これは見ていて楽しかったしいつかやってみたい😆
この方、人柄もよくて、すぐチャンネル登録しました。笑
こーゆーの好きな人ぜひ見てみてー💗
それでは製作に戻ります!
まずはお面作り解説してる方と同じように、油ねんどでシリコンが流れていかないように壁を作ります。
こんな感じで5~6mm開けて壁を作る。
いよいよシリコンかけてく!
シリコン100gに対して、硬化剤20滴(わかりやすかったブログ参照)
をよく混ぜ、写真のように最初はほそーく垂らしていきます。
これは気泡が入らないようにするためです。
せっかくなので動画も録りましたどうぞ
割り箸でほそーく垂らすのにじれったさを感じてコップ傾けましたね🤣
ひとまず全体に塗りました!1層目!
シリコンは柔らかいので、丈夫にするためにガーゼを仕込みます!
ぺたぺた。
ガーゼを全体に貼ったらまたシリコンかけていきます!2層目!
そしたらまたガーゼ貼る!
シリコン流しまーす!3層目!
ちょっと待って!
あぶら粘土の壁が低すぎて溢れそう🤣
あのお煎餅の型とる動画のように、厚紙の壁に変更!
でも最初からこの高い壁だとガーゼ貼ったりもやりづらかったので、このタイミングでばっちりでした👍️
そしていつの間にか、もう1層ガーゼ貼り終わってますね😂
そしてこの厚紙、参考動画ではテープで貼って作ってましたが、私の場合あぶら粘土つけちゃってたのでテープの付きが悪くはがれちゃって😅
あとは形が複雑でへこみのカーブもあるから紙が反発してくるもんで、グルーガンで固定しました!
ちなみにグルーガンは100均で200円とかでも買えますが、このような手元にオンオフスイッチ付きのものが使いやすいですよ!
Amazonで1000円ちょいくらい!
出来た!ついに4層目塗って完成!つるんと綺麗😍
ここで事件発生。
ちょっと見て!シリコンべら使って、硬化したら一体化してた🤣🤣
全然はがれない。笑
計量に使ったコップとかはぺろんとはがれてめちゃくちゃ気持ちよかったです。
さてさて、完成!と書きましたがまだ終わっていません!
お煎餅ならまわりを全部シリコンで埋めればOKですが、このサイズではものすごい量のシリコンを使うことになります。シリコンは高いのです。(1kgで3300円くらいで、ここまでにほぼ全部使った)
ガーゼを仕込んで丈夫にしたとはいえ、ここで終われないのには理由があります。シリコンは柔らかいから複製品を作るときにへにょんへにょんしてしまうので土台が必要なんです。
ということでこちら!石膏の登場です!
シリコンも石膏も前から気になってたので、扱えてちょっとワクワクしてます😍
石膏は水と混ぜるだけで固まります!
しっかり計量して、
気泡が入らないようにゆっくり混ぜる。
いや、ゆっくり混ぜても気泡めっちゃ出来るんだが😂
いざ!シリコン型の上に石膏流していくよ!
え!
ちょっとちょっとちょっと!😂
固まるのめちゃくちゃ速いんだけど!!!
とろーーっと細かいとこまで流れていくイメージだったのに、
流し込むときはもうすでに個体になりかけてて、ぼとっ!ぼとっ!
ってなってました😂
全然写真撮ってる場合じゃなかったんだけど、これはブログに載せなければと思い慌てて撮りました😇
おいおい、何が「だれにでも出来る」だよ!難しいじゃないか!
って思ってこれ撮りました😇
あ!割ろう💡
いや、ぜんっぜん割れない!😂
ならばこのままいくしかない。
水を多めにして作って、細かい隙間に流し込ませよう!!!
うん、まぁまぁまぁ、なんとかなったでしょう。
石膏型から外してみるよ~!
うん、やっばりね。隙間はできてるよね。笑
でもまぁこれはシリコン型支えるための土台だし問題はない!
いよいよシリコン型の内側が見れるよ🥺
最初に作った原型を外していく。
緊張するぅー!!!
おぉー!!
綺麗😍✨
左手に持ってるのがシリコン型、その右がはずした原型、原型の下にちら見えしてるのが石膏型!
でもよく見ると…
気泡できてるじゃーん😭
とりあえずこの後あぶら粘土で埋めてみました!
ということで型づくりはここまで!!
次回はいよいよ複製していきますよ!
この素材選びも紆余曲折ありまして大変でした😂
ぜひ見てやってください。
最後に、私が運営するアパレルブランドの紹介させてください。
2200枚売れた「蒸れないマスク」
吸水、速乾、ノーズワイヤー入りで洗濯機で洗える。という唯一無二のつけ心地最高なマスク。
ぜひ一回使ってみてね。必ずリピートしたくなるよ!