民間議員は健康寿命が長くなっていることを踏まえ、高齢者の定義について「5歳延ばすことを検討すべきだ」と指摘。その上で、全世代のリスキリング(学び直し)推進を提言した。

 政府は高齢化率などを計算する際、65歳以上を高齢者としている。

 民間議員はまた、若者の待遇改善や女性・高齢者の労働参加促進を通じ、社会保障の持続に必要とされる実質1%の経済成長を確保すべきと強調。必要な政策を「新たな令和モデル」としてまとめるよう求めた。

 岸田首相は会議で、「誰もが活躍できるウェルビーイングの高い社会を実現しないといけない」と強調。性別や年代を問わず希望する人が働き続けられるよう、リスキリング強化の方策を6月ごろに策定する経済財政運営の基本指針「骨太の方針」に盛り込む考えを示した。 



コメント 一部転載 下矢印

























岸田文雄首相が議長を務める経済財政諮問会議が23日開いた会合で、高齢者の定義を「5歳延ばすことを検討すべきだ」と提言された。ネット上には「年金払いたくねぇんだよな」「死ぬまで働け、ということ」「ゆっくり老後を過ごさせてくれ」など非難や不安の声が巻き起こった。

 政府は現在、高齢化率などを計算する際は65歳以上を高齢者としている。時事通信によると、定義の5歳引き上げは、健康寿命が長くなっていることを踏まえて民間議員が指摘したという。

 一連の報道を受け、X(旧ツイッター)では、「高齢者の定義」「諮問会議」がトレンド入り。「年金支給開始70歳にしたいんだね」「高齢者をできるだけ働かせて、年金払いたくないだけやろ」などのコメントが上がった。

 「氷河期世代が年金をもらえるのは80歳から」「政府は僕らの生活や命をなんだと思ってるんですか」「希望しなくても働かざるを得ない社会…」といった嘆き節も目立った。

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、事務所名義のXで、「自民党政権によるこの11年間の無策で社会保障がいよいよ危ういので『死ぬまで働いてくれ』ということ。適当な横文字でごまかすいつもの手口。100年安心年金の大うそ」とバッサリ。続く投稿では、「昨今『年金を75歳からもらうとこんなにお得ですよ』と盛んに誘導する政府。『年金は80歳から』などと言い出しかねない。人口減少対策をやらなかったツケ」と断じた。