ポケベル。。 | 君と出逢って 知った世界。。。

ポケベル。。

ウェーク・デイはメグに用事が無い限り、メグのアパートに寄ってから自宅に帰ってようになっていた。小岩駅南口、京成の深夜バス、ラストは12:15だった。

 どんなに遅くても、この深夜バスで帰路に着くようにしていた。
この頃はまだ外泊ができる理由は成立しなかったからだ。  

 やがては私は、社長と常務の社内分裂騒動に巻き込まれ、常務率いる工事部隊が退職して別会社を設立した事によって、常務派に協力した事もあって社内で孤立しはじめたのです。

 そんな時だった、一本の電話が私にこの会社からの退職を決断させたのです。

 この会社を退職された部長から、新設される会社に誘われたのです。将来的には株式公開をも視野に入れて設立されるという会社だった。

 私はこの年の9月末日をもってこの会社を退職した、メグを残して。

その一年後、私は転職先の会社にメグを引っ張るのです。急激な業務拡大にともない、マンパワーがたりなくなったからだった。

しかしメグは、この会社の社長・会長が前職の会社から、連れてきたお気に入りの秘書さんと、ぶつかったのだ。
女同士というのは難しいもんです。こじれると修復などできなもんですよね。

 そこで私は、前職の常務が始められた会社にメグの話をした。実は常務が会社設立されて以来、経理関係を個人的にお手伝いしていたのだ。常務の会社もバブル景気にのって順調に業績を伸ばしていたのだ。

 短期間とはいえ常務とも、そして共に新会社に参加した人達とも、メグは一緒に仕事をしており知らない仲じゃない。そんな気安さもあって、メグはそちらの会社に請われて転職するのです。

 この時です、メグが私に「ポケベル」を持たせたのは。

このポケベルがメグと私の、これから始まる紆余曲折を呼ぶ事になるんでよ。

なにが切っ掛けで、思いもよらぬアイテムが人生大きく変えちゃうんだって、今改めて考えさせられます。。