戦場のメリークリスマス
きらびやかな町並みの中に、サンタさんがいるのなら…
今年、北京五輪が世界を駆け巡る裏側で、同じ中国でもオリンピックを知らない人達がいる。
北京とは対象的に、西へ行く程、大地は枯渇し、貧しさと低い経済の中で埋もれた村がいくつもあり、親は生活を削りながら、なけなしの生活費を我が子の学費に費やす。
現金収入がなければ学費が払えず、昔の様に自給自足では生きては行けない。
唯一の希望は子供の「進学」だ。
この世界には、まだ僕等が知らない場所がいくつもある、テレビにもネットにも映らない街や村がたくさん存在している。
僕等は何を知り、何を見ているのか…
愛する人を何から守る為に、何から何を得る為に生きているのだろう?
食品偽造?
医療ミス?
犯罪?
テロ?
社会制度?
景気低迷?
惰性?
老い?
もっと他にはないだろうか…
もっと他に…
僕は一人の人間として、混沌とした萎えた世界に問う。
人間の生活を、人間以外の誰が手を差し延べてくれるだろう、真実の豊かさとは、暖かい人間の繋がりとは?
この地球では、どこにいたとしても「戦場」なのかもしれない。
僕はサンタを信じている。
きらびやかな町並みの中に、サンタさんがいるのなら…
そっとメリークリスマスを、
P.S.
心より筑紫哲也さんのご冥福をお祈り申し上げます。