年単位で更新をサボるようになった曽美山です。最近驚いたことは、妻がWOWOWをずっと「ワオワオ」だと思っていたことです。はいどうも。

 

新居に住んで3年近くになりますが、その間ずっとできずに放置されていたLANの配線を昨日ようやく終えまして、達成感から久々に更新しようと思った次第です。

 

そもそもの話をすると、高速かつ安定したネット環境を求めているので有線LANが必須で、家を建てる際に各部屋へLANケーブルを通すための空配管をしてもらっていました。

 

なぜ空配管?というのは、電器屋さんにLANケーブルの敷設までお願いすると結構なお値段になる(1本1万~3万くらい?)のに対して、将来的に自分で通すのでLANケーブル通すための管だけ設置してください、とすると1本5,000円くらいで済むからという経済的な事情が主で、あとは自分が通したいケーブルの種類がCAT6Aというちょっといいグレードのやつで、あまり一般的ではないものだったので、電器屋さんがそこまで詳しいか計りかねたというところもあります。なお、個人的には壁内のケーブルはCAT6Aがおすすめです。5eや6だと将来的に通信速度が不足するかも。せっかく金と手間をかけるんならいいの通しておきましょう。後から替えるのめんどくさい場所だし。

 

で、しばらくはwifiだけで過ごしてたんですけど光が開通したのを機に「じゃあやるか」と自分で空配管にLANケーブルを通す作業をやったのですが、全くうまくいきませんでした。

 

 

一般的に空配管を依頼した際にどこまでやってくれるのかわかりませんが、うちの場合、電器屋さんがちょっと丈夫めの針金みたいなものを空配管に通してくれていて、ここまでされているのなら、本来は壁のコンセントみたいなカバー外してワイヤーにLANケーブル結び付けて反対側から引っ張れば無事開通する、という流れになるはずなのですが、過去記事にも書いてるとおり、どこかで配管が曲がる箇所(おそらく天井まで登ったところ)があり、そこを通過する際にLANケーブルの先端のRJ45コネクタ(パソコンとかに挿す凸型のヤツ)が引っかかって先へ進まなくなってしまい、何度かあれこれ試しながらも断念していたのでした。

 

でね、失敗の度にケーブルに括り付けていたワイヤーが外れて抜けきってしまうので、せっかく電器屋さんがやってくれてたことをまたやり直さないといけないのも割とだるいポイントだったんですよね。これをしないでLANケーブルだけを通していこうとしてもふにゃふにゃしててうまくいかないので、ワイヤーを頑張って通そうとするんですけど、これも結構大変で、というか私にはできませんでした。

 

このワイヤーを通す作業を解決してくれたのは、新聞とか古雑誌をきびる縛るようなビニールひもでした。これはLANケーブル以上にふにゃふにゃなんですが、反対側の穴から掃除機で吸うと気持ち良いぐらいするすると勝手に通ってくれるので作業が超楽になりました。引っ張る際の強度を考えて、このビニールひもでワイヤーをきびって結んでワイヤーを通しなおしたりもしたんですが、最終的にビニールひもをLANケーブルに結んで通したので、空配管をしたけどワイヤー入れてくれてなかった、という方はビニールひもだけで問題ないと思います。

 

で、引っ張る穴を反対にしてみたり、LANケーブルにラップをかけてシリコンスプレーで滑りをよくしてみたり、屋根裏で空配管を少し動かしてみたりとあれこれ試したんですが、どうしても端子部分が引っかかって進まなくなる、という問題が解決できませんでした。この問題がどの家庭でも生じるのかわかりませんが、割と起こるのではないかと思うので、LANケーブルを壁内に通そうと考えている方は以下の方法をご検討ください。

 

1.端子がついていないLANケーブルを通す(または端子を片側切り落として通す)

2.空配管をする際にあらかじめLANケーブルを通させてもらえないか交渉する

3.電器屋さんに任せる

 

1が結局今回行った方法になります。端子がないケーブルだけであれば、他のカテゴリより太目の6Aでもするすると通ってくれました。ただ、この方法を選ぶ場合はケーブルを通した後、自分でRJ45コネクタを取り付ける必要があり、なかなかだるいし、専用の工具等も必要になります。作業自体は、私は何度も経験してはいましたが、初めてでもなんとかできるのではないかと思います。何回か失敗してケーブルの長さとコネクタを無駄にはするかもだけど。

 

amazonで探したら10個入りか100個入りしか見つけられませんでした。100個も一般家庭にはいらんと思うけど…。結着した後に通信できなかったりするとまた切って付け直しになりますが、再利用はできないので予備を見込んで買っておいたほうがいいです。

また、サンワサプライ製のものは単線専用だったりするので、単線・ヨリ線両対応のものが個人的にはおすすめです。使ったことないんですが、貫通式だと最終的な作業が楽かもしれない。紹介してるのは貫通式ではありません。

 

ちなみに、単線かヨリ線か、というのは中の色がついた1本1本の線の中身が1本の線で構成されているのか、複数の線で構成されているのかということです。性能的には単線のほうがよいそうです。(特に長距離になる場合)

 

今回切った端子。中の8本の線の中に複数の銅線があるのでこれはヨリ線。

 

通す箇所が多いならはじめから長いのを買っておいたほうが好きな長さに調整できて楽です。箇所が少ないなら端子付きのものを買って、片方切り落とすほうが作業量は減ります。うちの場合、20mのものを買って、実際は1箇所(間取り上の距離は6.5m)に13m使いました。

 

エレコムのじゃなくていいけど必須の工具です。これがないとコネクタとケーブルを結着できません。締めすぎないようにラチェットがついてるものがおすすめ。

 

別名ストリッパー。ケーブルの皮を剥く工具です。なくてもカッターやハサミとかでも代用できますが、中のケーブルに傷をつけるとやりなおしになるので専用の工具があったほうが楽だとは思います。私は買わなかったので、少し傷をいれては手で引っ張ってちょっとずつ裂く、みたいなことを繰り返しました。

 

 

2は実際できるのか、追加の費用が発生するのかわかりませんが、壁内に配管する前にLANケーブルを中に通してしまっておけば、何も苦労はないので交渉する価値はあると思います。どのくらいの長さになるのかとかが事前にわからないと厳しいと思う(長さを自由に変更できるものとなると結局1と同じ作業が必要になる)ので、現実的でないかもしれない。

 

3は自分の時間のほうが金より価値がある方におすすめ。私の時間はクソほどの価値しかないので、人任せにしたかったけど断念した方法です。

 

1か2の方法の場合、最終的に下図のようにコンセントの蓋を開けて作業することになります。端子があるLANケーブルの片っぽを切って作業する場合は、切った側をあらかじめパネルの穴に通してから作業はじめないと、端子がついたままだとパネルの穴を通らないので後から追加作業が発生するので注意。

なお、蓋を開ける手順は一番手前に映っているカバーをマイナスドライバー等で外して、パネルをドライバーで壁から外すという手順です。取り付けるときはその逆。先にカバーをパネルに取り付けてしまうとドライバーで取り付けれないので注意。

 

 

なんにせよ3年近く放置していた宿便のような作業が終わって一安心。今までwifiでごまかしてたけど、電子レンジが使われる度に通信が途絶えたりしていた問題も解決し、速度も数倍でるようになったのでめちゃくちゃ快適になりました。まだあと5箇所作業する可能性が残ってるのだけど、それは必要になったらやることにしよう。


※妻より、標準語のつもりでバリバリ方言を使っているという指摘を受けたので一部表現を変更しました。あれー?これ標準語じゃないの?