ブログ職人の朝は早い。曽美山です。

 
いま朝の4時半なんですが、いそいそとブログを書いております。できればあと2時間ほど寝たい。
 
先ほど息子がちょっと寝ぐずりした音で目を覚まし、息子をなだめたりしてたんですが、すぐに落ち着いたので自分も寝ようかな、と枕に頭を預けたら一気に覚醒しました。
 
…ヤツの臭いがする……!
 
なぜだ?そんなはずはないが、まず最悪なパターンを確認しよう。顔についているか?いない。手は?臭わない。髪か?違う。気のせい?いや、あの臭いの説明がつかない。じゃあ近くに……いた。
 
手前まで引き寄せた毛布の縁に、どっしりと構えている。気のせいじゃなかった。カメムシだ。
 
あああああ、最悪だ。なぜおまえが今ここにいる?!いや、理由はひとまずどうでもいい。こいつをなんとかしなくてはおれは寝るどころか、部屋にいることもままならない。これを読んでいる方で、もし、カメムシが目と鼻の先にいるのに「なんだ、カメムシか。寝よ」と、そのまま眠りにつける方がいたら教えてほしい。おれは無理だ。寝ている間にこいつが口の中にでも入ったら。あげく、それを噛んでしまったら。ああ、ダメだ。きっとおれはショック死する。過去にそんな経験はないはずだが、初回からアナフィラキシーショックみたいな症状を引き起こしたあげく、ディグダグの敵のように破裂して死んでしまう。いかん、ネタが古すぎる上にマイナーで伝わる気がしない。せめてボンバーマンくらいにしておけばよかった。思考が回らない。カメムシのせいだ。とにかくこいつをなんとかしないと!!!しかしおれはこの世で一番カメムシが苦手なのだ。頼めるものなら妻に頼みたい。寝ている妻を揺すり起こし、「おはよう、カメムシだよ」とカメムシのついた毛布を鼻先に差し出したら無言で処理してくれるだろうか。その後、おれも処理されてしまわないだろうか。あああ、こうしている間にも飛んだりするかもしれん。いつもは安全な位置を確保してガムテープにくっつけ、身動きをとれなくして処理するが、仮住まいでガムテープがどこにあるかよくわからない。ないかもしれない。どうしよう。なにがある?そういや同僚がペットボトルに捕まえるとか言ってた!空のペットボトルあるはず!!
 
なんとかカメムシを刺激しないようになめくじのような動きで布団を抜け出し、部屋の外へ。ペットボトルペットボトル…あれ、ない?あ、これでいいや!親父が飲んだR-1ドリンクタイプ。これが今のおれの武器である。RPGであれば、おれの装備欄には「E 親父が飲んだR-1」と表示されているだろう。攻撃力は2くらいだろうか。しかし、おれの気分的には防具でもある。とにかく早く部屋へ戻らねば!この間にどこかへ行かれては面倒だ。妻や子どもがディグダグのように破裂してしまうかもしれない。
 
部屋に戻ると、妻子はまだ破裂していなかった。よかった。娘がスケキヨみたいな寝相で寝てるな。すごいが今はそれどころではない。ヤツはどこにいる?移動したか?いた!よし、待っていろ…。いやちょっと待って。こんなペットボトルの口にピンポイントで納めないといけないわけ?おれなに?ペットボトル猟20年のベテランまたぎとかじゃないけど大丈夫?捕まえ損ねてえらいことになったりしない?ええい、ままよ!
 
あ、いけたー。ペットボトル上から被せられたー。とりあえず封じられて安心したーー。うわっ、くせっ!攻撃されたから臭い撒き散らしやがった!さて、どうする?蓋をしたいが、ペットボトルの中に入っていかないと蓋ができない。だが、どうもこのカメムシは垂直の容器を登れなさそうだ。ちょっと傾けてやらないといけないが、それは同時に逃げるスペースができるということ。ここを蓋で追いかけつつ…、できたーーーー!!!!マッハで蓋しめたるわーーい!!!
 
こうして長い戦いに終止符が打たれた。世界に平和が訪れた!きっと取り込んだ洗濯物に紛れて侵入したのだろう。新居では絶対外に干さない。決意を新たにし、男は二度寝するのであった。